すず(Sn)|銀白色の金属光沢をもつ金属

すず(Sn)

すず(Sn)は、展延性や耐食性に優れる銀白色の金属光沢をもつ金属である。すず(Sn)は、常温以下で再結晶を起こすため、あまり加工硬化しない。したがって、亜鉛(Zn)、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)とともに、滑り軸受材料として有用である。すず(Sn)の合金はホワイトメタルと称され、船舶用の軸受材、ケーシング(筐体)などに利用される。

ブリキ

鉄(Fe)にすず(Sn)をめっきした板材をブリキといい、耐食性が高いため食品容器に利用される。これは、バリア防食とよばれ、Snそのものの耐食性を利用している。鉄(Fe)が水や酸素に触れないようにしているだけで、傷などでFeが露出すると腐食が進行するので注意が必要である。

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