転がり軸受の選定
転がり軸受の選定はメーカーのカタログから寸法や形状、基本定格荷重や許容回転数などが適した軸受を選定する。また転がり軸受の分類は呼び番号を基準に分類されている。
呼び番号
呼び番号は、軸受につけられている番号で、基本番号(軸受系列記号・内径番号)と補助番号からなる。
基本番号
基本番号は、軸受系列記号、内径記号、接触角記号からなる。
軸受系列記号
軸受系列記号は、形式記号と幅系列記号、直径系列記号からなる。形式記号は、単列深溝玉軸受の最初の数字やころ軸受などの軸受の種類を指しており、おおよそどのような軸受かがわかる。
軸受系列記号の例
内径番号
内径番号は軸受が取り付けられる軸の直径(軸受の内径)を表す記号である。内径番号04は、軸受が取り付けられる軸の直径が20mmであることを示している。(※内径番号20㎜以上500㎜未満では、内径番号を5倍としたものとなる。)(参考:軸受の内径番号)
補助記号
補助記号は、止め輪付き(NR)やシールド形(片シールド記号Z、両シールド記号ZZ)などを指定する記号である。たとえば、6204の軸受で止め輪付き両シールド形は、6204ZZNRのように表す。
仕様 | 内容または区分 | 補助記号 |
---|---|---|
内部寸法 | 主要寸法およびサブユニットの寸法が ISO 355に一致するもの |
J3 |
シール・シールド | 両シール付き | UU |
片シール付き | U | |
両シールド付き | ZZ | |
片シールド付き | Z | |
軌道輪形状 | 内輪円筒穴 | なし |
フランジ付き | F | |
内輪テーパ穴 (基準テーパ比 1/12) |
K | |
内輪テーパ穴 (基準テーパ比 1/30) |
K30 | |
輪溝付き | N | |
止め輪付き | NR | |
軸受の組合せ | 背面組合せ | DB |
正面組合せ | DF | |
並列組合せ | DT | |
ラジアル内部すきま | C2すきま | C2 |
CNすきま | CN | |
C3すきま | C3 | |
C4すきま | C4 | |
C5すきま | C5 |
精度等級
仕様 | 内容または区分 | 補助記号 |
---|---|---|
精度等級 | 0級 | なし |
6X級 | P6X | |
6級 | P6 | |
5級 | P5 | |
4級 | P4 | |
2級 | P2 |