語族
語族とは本来言語を分類する概念であるが、同じ言語を話す人間集団を歴史学では語族とも称する。
語族
- 言語学:同一起源の言語から分かれて発達した言語の一群
- 歴史学:同系統の言語を話す人間集団
インド=ヨーロッパ語族
ヒンディー語・ペルシア語などのインド・イラン系の東方系言語と、英語・ドイツ語などのゲルマン語、ラテン語・フランス語などのロマンス語、ケルト語、ギリンア語、ロシア語などのスラヴ語、バルト語の西方系言語に分かれる。
アフロ=アジア語族
おもに西アジア・北アフリカで使われる言語群。セム語系とエジプト語系に分けられることが多い。
- セム語系Sermites
:アッカド語・バビロニア語・ヘブライ語・アラム語・フェニキア語・アッシリア語・アラビア語など。 - エジプト語系(ハム語系)Hamites:古代エジプト語・コプト語など。ウラル語族Uralian7フィンランド語・ハンガリー語・エストニア語など。
アルタイ語族
トルコ語・モンゴル語・ツングース語など。日本語と朝鮮語もこれに属するとの説もあるが、異論も多い。
シナ=チベット語族
中国語・チベット語・ビルマ(ミャンマー)語・タイ語など。
マレー=ポリネシア(オーストロネシア)語族
マレー語・インドネシア語・タガログ語など。
南アジア(オーストロアジア)語族
ベトナム語・クメール語・モン語など。日本語の起源をこの系列に求める説もある。
ドラヴィダ語族
タミル語など。
アフリカ諸語
ハウサ語・フラニ語・バントゥー語・コイサン語など。
アメリカ諸語
イヌイット語・ナヴァホ語・ナワトル語・マヤ語・ケチュア語など。