管用ねじ|パイプをつなぐときに用いられるねじ

管用ねじ parallelthread

管用ねじは、管(パイプ)・弁や油圧・空気圧ユニット、機械部品・電気部品などと管(パイプ)をつなぐときに用いられるねじである。管自身にねじを加工する構成のため、シール剤以外の部品を必要としない構造となっている。大きくテーパねじと平行ねじの二種類があり、ねじ部での締結(抜け止め)と流体のシール(漏れ防止)が可能なテーパねじが多く使用されている。通常、管側におねじが、継手側にめねじが切られている。

管用ねじ

管用テーパねじ

管用テーパねじは、先端にいくほど細くなる形状であり、密着性を目的とするときに使われるねじである。密封性を高めるために、おねじ・めねじともにテーパがかかっている。普通、シールテープやシール剤、Oリング、ガスケットなどが密着性を高めるために使われる。

管用テーパねじのよび

ねじの種類 ISO規格 旧JIS規格 表記例 規格番号
テーパおねじ R PT R 1/2 JIS B 0203
テーパめねじ Rc PT Rc 1/2 JIS B 0203
平行めねじ Rp PS Rp 1/2 JIS B 0203

管用平行ねじ

管用ねじには、平行ねじとテーパねじの2種類に分けられるが、平行ねじは鋼管の機械的結合を目的とするときに使用される。管用テーパねじと比べて密着性は劣る。接合部の強度を保つためにネジ山の高さは低く、ピッチも細く定めあられている。

ねじの種類 ISO規格 旧JIS規格 表記例 規格番号
管用平行おねじ G(AまたはB) PF G 1/2 JIS B 0202
管用平行めねじ G PF G 1/2 JIS B 0202

ねじ山

管用ねじねじ山は、ねじ山の角度が55°の三角ねじで、ピッチは25.4mm(1インチ)あたりの山数で表される。一般用メートルねじ(並目)に比べてピッチが細かいため、肉厚が薄い管に使用することができる。

管用テーパねじと管用平行ねじ

管用ねじの呼び

管用ねじは、アルファベット(テーパおねじ:R、テーパめねじ:Rc、平行めねじ:Rpなど)とねじサイズ(1/8、1/2、3/4などのインチ表記)で表される。

ねじの種類 ISO規格 旧JIS規格 表記例 規格番号
テーパおねじ R PT R 1/2 JIS B 0203
テーパめねじ Rc PT Rc 1/2 JIS B 0203
平行めねじ Rp PS Rp 1/2 JIS B 0203
管用平行おねじ G(AまたはB) PF G 1/2 JIS B 0202
管用平行めねじ G PF G 1/2 JIS B 0202
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