穴の製図|JIS,きり穴,打抜き穴,ざぐり,機械設計

穴の寸法の製図

穴には、きり穴、打抜き穴、鋳抜き穴などがあり、それぞれ加工方法を指示する必要がある。また、平面を保つため、ざぐり(凹み部分)を作ることがあるが、明確に指示する。

目次

きり穴、打抜き穴、鋳抜き穴

穴の製図において、きり穴、打抜き穴、鋳抜き穴のように種類の区別をする必要があるとき、工具の呼び寸法または基準寸法を示し、加工方法の用語を指示する。通常は簡略指示を行う。

  • 鋳放し:イヌキ
  • プレス抜き:打ヌキ
  • きりもみ:キリ
  • リーマ仕上げ:リーマ
加工方法の指示と加工方法を簡略化する記入例(JIS B 0001 2010)
加工方法の指示と加工方法を簡略化する記入例(JIS B 0001 2010)

同一の穴が等間隔で並ぶとき

ボルト穴、小ねじ穴、ピン穴、リベット穴などのような、多くの同一の穴が等間隔で並ぶとき、引出線を書き、その総数を示す数字の次に✕をはさんで穴の寸法を記入する。この場合、穴の総数(例えば、両側のフランジをもつ管継手ならば、片側のフランジについての総数)を記入する。

同一寸法の穴の記入例(JIS B 0001 2010)
同一寸法の穴の記入例(JIS B 0001 2010)

穴の深さの指示

穴の深さを指示するときは、穴の直径を示す寸法の次に、穴の深さを示す記号と数値を記入する。ただし、貫通穴のときは、穴の深さは記入しない。なお、穴の深さとは、きりの先端の円すい部、リーマの先端の面取部などを含まない円筒部の深さである。また、傾斜した穴の深さは、穴の中心軸線上の長さで表す。

穴の深さの記入例(JIS B 0001 2010)
穴の深さの記入例(JIS B 0001 2010)

ざぐり

ざぐりとは、キリ穴に凹みをつけることで、ネジの頭部分を飛び出さないようにする、などの効果をねらったものである。ざぐりやふかかざぐりという。穴の面を、ざぐり・深ざぐりの表し方は、ざぐりをつける穴の直径を示す寸法の前に、ざぐりを示す記号に続けて、ざぐりの数値を記入する。また、断面で描かれている場合は、引出線の矢印先端を、穴の中心線と加工面の交点から引き出す。
なお、一般に平面を確保するために鋳造品、鍛造品などの表面を削り取る程度の場合でも、その深さを指示する。また、深ざぐりの底の位置を反対側の面からの寸法を規制する必要がある場合には、その寸法線を指示する。

ざぐりの表し方(JIS B 0001 2010)
ざぐりの表し方(JIS B 0001 2010)
ざぐりおよび深ざぐりの表し方(JIS B 0001 2010)
ざぐりおよび深ざぐりの表し方(JIS B 0001 2010)

皿ざぐり

皿ざぐり穴の表し方は、皿穴の直径を示す寸法の次に、皿ざぐり穴を示す記号Vに続けて、皿ざぐり穴の入り口の直径の数値を記入する。ざぐり穴の深さの数値を規制する要求がある場合には、皿ざぐり穴の開き角および皿ざぐり穴の深さの数値を記入する。
皿ざぐり穴が円形形状で描かれている図形に皿ざぐり穴を指示する場合には、内側の円形形状から引出線を引き出し、参照線の上側に皿ざぐり穴を示す記号に続けて、皿ざぐり穴の入り口の直径の数値を記入する。皿ざぐり穴の深さの数値を規制する要求がある場合には、皿ざぐり穴の深さの数値を記入する。
皿ざぐりの簡略図示方法は、皿ざぐり穴が表れている図形に対して、皿ざぐり穴の直径と皿ざぐり穴の開き角を寸法線の上側か寸法線の延長線上に間に×を入れて記入する。

皿ざぐりの指示例(JIS B 0001 2010)
皿ざぐりの指示例(JIS B 0001 2010)
皿ざぐりの寸法記入例(JIS B 0001 2010)
皿ざぐりの寸法記入例(JIS B 0001 2010)
円形形状に指示する皿穴の指示例(JIS B 0001 2010)
円形形状に指示する皿穴の指示例(JIS B 0001 2010)
皿ざぐりの簡略指示方法の例(JIS B 0001 2010)
皿ざぐりの簡略指示方法の例(JIS B 0001 2010)

長円の穴

長円の穴は、三種類の方法で指示される。

長円の表し方(JIS B 0001 2010)
長円の表し方(JIS B 0001 2010)

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