福音主義
福音主義とは、聖書に記されたイエス・キリストの福音を信じ、神の恵みへの「信仰のみ」「聖書のみ」によって救いを求めるプロテスタントの信仰をさす。教義、伝統、儀式を重んじるカトリックの権威主義に対して、聖書の福音のみの信仰に基づくプロテスタントの聖書中心主義のこと。
目次
福音
福音とは、喜ばしき知らせ、良い便りのことで、キリスト教では、イエス・キリストの救いやおとずれをあらわす宣教や生涯のことである。
ルターの福音主義
ルネサンスにドイツで活躍した神学者のマルティン・ルターが宗教改革をはじめ、「信仰のみ」に基づく福音主義の立場に立った。マルティン・ルターは、1517年10月31日、贖宥状(免罪符)を発行する教会に反発し、『95か条の論題』を発表した。『95か条の論題』の中で、贖宥状には根拠はなく、このようなカトリック教会の伝統や儀式ではなく、キリスト教徒は、信仰によって、あるいは聖書によってのみ救われるとした。