社会契約説|トマス・ホッブズ,ロック,ルソー

社会契約説 theory of social contract

社会契約説とは、国家は個人相互の契約に基づいて成立するという考え方。個人が生まれながらに持つ生命・自由・平等・財産所有の自然権から出発し、その権利を保障するために人民の合意のもとにお互いに社会契約を結び、国家を樹立するという理論である。なお、社会契約を結ぶ前は自然状態にあると理論上の仮説を立てられる。社会契約説では、国家の政治的権力は、人民が自己の権利を守るための権力を国家に信託をすることに由来するとされ、ここから主権在民の原則が主張される。社会契約説は、17〜18世紀のイギリスやフランスで、絶対王政を正当化する王権神授説を否定し、市民革命を推進する指導的思想となった。ジョン・ロックトマス・ホッブズに代表される政治学者が唱えた。

社会契約説

社会契約説

ルソーの社会契約説

ルソーの社会契約は、ホッブズに近く、各人があらゆる自由や権利を国家に譲リ渡し、一般意志に従うことを意味する。立法機関にはたらく一般意志は,人間の自然本性に根ざした意志であるから、それに従うことは実は自らの意志に従うことであリ、自律としての自由を意味する。全体意志は個人の特殊意志の総和に過ぎず、一般意志ではないことに注意すべきである。一般意志とは,全体意志から特殊意志の過不足を調整してそれを引いた残りに等しく、人民共通の利益を意味する。