生産関係|各時代の支配者と被支配者の関係,マルクス

生産関係

生産関係とは、人々の生産課程において、相互に取り結ぶ一定の社会的関係をいう。封建社会のもとでは領主と農奴、資本主義社会のもと資本家と労働者というように、人々は生産に際して関係を作る。一般にこの生産関係の基礎となるのは、生産手段を誰が所有するかという所有関係に依存する。ある生産関係がいったんできあがると、生産手段の所有者である支配階級が現状を維持しようとし、生産関係は固定化する傾向にある。

労働者

労働者

生産手段

生産手段とは、衣服や住居、農作物などを生産するのに、それが必要な原料(労働対象)と、道具・土地・工場・倉庫(労働手段)のことである。それぞれは技術革新によって変化し、支配者と被支配者との関係も変化した。

生産関係の時代変化

生産は技術に依存するので、その時代の技術レベルによって関係性は変化する。特に資本主義社会、現代において技術の進歩がなされ、生産物が過剰に生産できるようになると、被支配者の力が強まり、被支配者から独立しようとする。ここに新しい生産関係の時代が生まれる。

各時代の生産関係:奴隷制度

支配階級として奴隷を束縛する主人と、その支配を受ける奴隷がいる。

各時代の生産関係:封建制度

支配者は封建の領主(しばしばその土地の所有者)であり、小作人は領主の支配の下で労働を行う。

各時代の生産関係:資本主義制度

支配者は資本家であり、大規模な工場などを所有しており、労働者は賃金をもらい物を生産する。

各時代の生産関係:IT時代

情報技術の革新によって、現代では、必ずしも高価な設備や巨大な土地が必要ではなくなってきており、新たな生産関係が築かれようとしている。一般に従来の時代に比べて支配者の地位は降下していると考えられる。

マルクス・エンゲルス

マルクス・エンゲルス

労働疎外

マルクスによれば、労働は人間の自己実現であり、喜びの対象であるはずであるが、資本主義社会に基づく生産関係では、労働の分業が極端に進んだ結果、労働の生産物は労働者自身に所属するものではなくなる。また、労働者自身にすら、商品の一形態となっている。このような労働疎外を生んだ、資本主義社会の労働は、労働者自身にとって外的な自分自身と対立する存在となり、それによって労働者が支配されるようになる。

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