理想流体
理想流体は、粘性・圧縮性のない流体で、流体の基本的性質を理解するために想定された理想的な流体である。現実の流体とは性質が異なるが、流体の性質を理解するために有効である。
粘度=0
理想流体で想定されている粘度は、速度勾配に対するせん断応力の比を表す粘度であり、これがゼロである、と定義される。したがって理想流体流れは実際の流れと異なる。
連続の式(質量保存の式)
理想流体の場合、流路内の流量が一定であれば、流体の流れは定常流となり、質量保存の法則の関係から体積流量Qは一定となる。さらに、この連続の式から、流体の密度が圧力により変化する圧縮性を考えると、質量流量Wもまた一定となる。