理性|古代ギリシア,アリストテレス,スコラ哲学,カント

理性

理性,Vernunft,reason,raisonは、ラテン語のratioに由来し、このratioはギリシア語のロゴスを訳したものである。
1.一般に物事を論理的・概念的に判断する思考能力。
2.正当な倫理的判断を行い、道徳や道理に基いて考える能力。

目次

古代ギリシアの理性

古代ギリシアロゴス(理性)はラテン語ratio(理性)に由来する。ロゴスは多元的な意味をもつが、世界全体を統一的に存在させる立法、言語、自然の一部としての理性を意味する。

理性

理性

アリストテレス

アリストテレスは人間は理性(ロゴス)を持つ動物であると定義した。ロゴスとしての理性により、事物を概念的に認識することができる。さらに理性によって普遍的原理の把握も可能にし、すべての事象を必然性において知ることができる。

スコラ哲学における理性

スコラ哲学における理性は、感覚、論証知、理性知である。論証知は、感覚で受けた印象を概念化する能力であり、理性知は、原理を洞察する最高の知性であった。

カントの理性

カントにおける理性とは、アプリオリな、経験に先立った、生まれながらに存在する認識を可能にする人間の心的能力の全体を包含する能力である。知性が構成し、知性が判断したものを体系化し統一する能力を指す。統一を求める理性の能力は、より少数の統一原理を求めて、思索を繰り返し、やがて究極の原理としての神や霊魂(心)、世界を考えだした。