独断論
独断論とは、経験の裏づけのない独断的な考え方である。言説を誤りや誤謬があるかもしれない不完全なものに関わらず、徹底した検討をせずにそれ自体、あるいはそこから真理を議論することで、批判的に語られることが多い。
ベーコンの独断論批判
ベーコンは、クモが体内から糸を吐き出して網差をつむぎ出すように、頭の中の観念的な思考によって知識の体系をつくり出すと批判している。
カントの独断論批判
カントの批判哲学においては、経験の内部で妥当する考え方を、神や世界の始源など経験をこえた対象にあてはめる独断的態度をさす。カントはヒュームの哲学に出会い、これまでの「独断論のまどろみ」が消えたとした。