物神崇拝(フェティシズム)|呪物崇拝,マルクス主義

物神崇拝(Fetischismus)

物神崇拝とは、フェティシズムとよばれ、様々な宗教に見られるように、ただの石や木に呪術的な力や神秘性を見いだし、祈りや祀りの対象になることをいう。また、経済学者・哲学者のマルクスはフェティシズムを資本主義社会における商品や貨幣の中に見いだし、資本主義社会を物神崇拝的性格と呼んだ。

呪物崇拝

呪物崇拝としてのフェティシズムは、人は、しばしば人が作り出した造形物や自然が作り出したものや現象に神秘主義的な価値を見いだすが、それらを信仰の対象や儀式の道具として用いること。宗教学や心理学の用語としてしばしば用意られる。

マルクスの物神崇拝

マルクスにおいて、物神崇拝は、商品そのものが価値を持っているかのように考え、商品を崇めることと定義される。マルクスによれば、価値を生み出す源は、労働の行為であるにもかかわらず(労働価値説)、その価値が物としての商品自身にあるかのように錯覚して商品を崇拝してしまい、さらには貨幣自身が商品と交換できる価値を持つかのように崇める転倒がおこる。
人間が労働力として商品になることが、商品の交換の関係になる物象化の結果としておこてしまう。その結果、本来尊重されるべき価値を生み出す源泉としての尊き人間の労働が疎外されることになり、商品の貨幣が価値のあるものとして崇拝される。

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