溶接の製図例
溶接の製図の例は下記の通りに表現される。(溶接の製図、溶接の製図例2)
開先の種類
開先とは溶接する面のことで、その形状を表すようにIやKなどアルファベットで書かれている。加工のしやすさ、溶接強度、熱ひずみなどの観点からそれぞれ特徴がある。
I形開先
I形開先とは開先がI形になっている溶接である。開先形状が平坦な断面のため溶接は簡単で熱ひずみも少ない。一般的な突き合わせ溶接に加え、レーザビーム溶接、フラッシュ溶接、摩擦拡散接合で用いることが多い。
I形開先
レーザビーム溶接
フラッシュ溶接
摩擦圧接
サーフェス継手
V形開先
V形開先とは、開先がV形になっている溶接で、開先加工が容易なため、一般的に用いられる溶接である。厚みがある場合、溶接部が大きくなるため、熱ひずみを大きい。
V形開先(全溶込み溶接)
V形開先(部分溶接)
V形開先(裏波溶接)
V形開先(裏はつり)
X形開先
X形開先とは、開先がX形になっている溶接である。開先はV形開先が重なっている形となり加工は困難であるが、溶接時の熱ひずみが小さい。
レ形開先
レ形開先とは、開先がレの形になっている溶接である。すべて溶け込んでいる全溶け込み、一部だけの部分溶け込みがある。
レ形開先と隅肉溶接
K形開先
K形開先とは、開先がK形になっている溶接である。開先V形と同様、加工が容易である。
J形開先
J形開先とは、開先がJの形になっている溶接である。開先がJのためrをとった形になる。
両面J形開先
両面J形開先とは、開先が両面ともJの形になっている溶接である。J形開先が両面になっている形になる。K形開先に近く、rをとった開先になっている。
U形開先
H形開先
フレア溶接
フレア溶接とは、鉄筋同士、あるいは鉄筋と鋼板の間を溶接する溶接方法である。大きくV形、X形、レ形、K形がある。