洗浄(工学)|アルカリ洗浄、脱スケール、電解洗浄、超音波洗浄

洗浄

洗浄とは、汚れを取る行程である。石鹸などの研磨剤でこするもの、化学的な洗浄液で行うものから、アルカリ洗浄や脱スケール、電解洗浄、超音波洗浄がある。

アルカリ洗浄

アルカリ洗浄とは、カセイアルカリ、または、ケイ酸アルカリを配合した洗浄剤を使った洗浄である。一般の洗剤の洗浄液を使われることも多い。油の汚れに強い。油が動植物油系の場合、カセイアルカリを配合した洗浄剤を高温でけん化作用により洗浄する。また、鉱物油系の汚れの場合、ケイ酸アルカリで、60~70°Cに加温して汚れを分散除去する。

脱スケール

脱スケールとは、金属表面に付着した酸化鉄(スケール)を除去することをいう。適当な大きさの粒子の研磨剤を金属表面にたたきつけるブラスチングがあるが、ブラスチングには、スケール落とし(クリーニング)、ピーニング (つち打ち)、研摩、つや消しなどの作用がある。

電解洗浄

電解洗浄とは、アルカリ液を電解槽に入れて電気の力を利用して電流を流すことで、アルカリ液や酸液を品物を浸漬処理する洗浄方法である。極面に発生する水素ガス、酸素ガスによって、金属表面に薄膜状で付着している油膜や酸化膜を除去できる。

超音波洗浄

超音波洗浄とは、強く付着した汚れを取るために超音波、高周波を用いる洗浄である。通常、一般的な洗浄をおこなった後、水, 界面活性剤、有機溶剤のなかに浸し、20~100kHzの低周波の超音波を使って、その振動や波で汚れを落とす。

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