構想設計
構想設計とは顧客や企画部門の要求に際して、機能を明確化して、その機能を具体的に満たす案を示す設計工程である。構想設計では構想図という図面を設計する。
Table Of Contents
構想図
構想図とは構想設計の際に作られる図面で、寸法を明確化し、実現可能性や問題点などを明確にする。たいていは、前段階で、多くの案をまとめた「ポンチ絵」と呼ばれるフリーハンドの絵を描き、自分の考えや顧客とのたたき台として、要求される機能を明確にする。多くのポンチ絵の中で最良な案をもとに、構想図を作成する。
考慮する項目
- 企画に対する機能が満たされているか
- どのような機構、構造にして、どのような機械要素を用いるか
- 駆動方法、駆動伝達方法、動作や位置を検知する方法はどうするか
- 機械の強度は十分か
- 動作時の不具合や干渉はないか
- コストやスケジュール、スペースについて
コンカレントエンジニアリング
コンカレントエンジニアリング(CE)とは、設計から製造にいたるまで、具体的には、営業、開発設計、製造、サービス部門などの検討を同時並行して進め、開発プロセスを短縮する手法である。構想設計には、多様な部門の関係を考慮にいれた上で設計を構築しなければならない。