危険予知訓練（KYT）
危険予知訓練（KYT）とは、危険（Kiken）のK、予知（Yochi）のY、訓練（Training）で、事故や災害を未然に防ぐため、職場や作業の状況の中にひそむ危険要因とそれが引き起こす現象である。職場や作業の状況を描いたイラストシートを使って作業者同士で指摘しあう訓練である。
危険予知訓練（KYT）の実施
現場で実際に作業をさせたり、作業してみせたりしながら、集団で話し合い、考え合い、分かり合って、危険要因を徹底的に排除し、メンバーは話し合いからモチベーションをあげて危険予知を行う。
4ラウンド法
- 第1ラウンド：現状把握（どのような危険がひそんでいるか、問題点をあげる）
- 第2ラウンド：本質追究（問題点の原因などを検討し、危険のポイントから問題点を整理する）
- 第3ラウンド：対策樹立整理した問題点の改善点や解決策をあげる
- 第4ラウンド：目標設定解決策などをメンバーでまとめる
動機付け
危険予知運動は、通常の主要業務を遂行しながら、その合間に行うもので、また、発表や議論を苦手とする者もおり、現場は負担と感じることが多い。そのため動機付けをいかにするかが問題であり、全員の積極的な参加を促すことが職場の安全と事故ゼロにつながる。