傾斜度|角度を規制する幾何公差

傾斜度

傾斜度(Angularity)とは、角度の正確さを示した幾何公差であり、JISでは、データム直線またはデータム平面に対して理論的に正確な角度をもつ幾何学的直線または幾何学的平面からの理論的に正確な角度を持つべき直線形体または平面形体の狂いの大きさと定義されている。姿勢公差のひとつでデータムが必要である。

傾斜度

傾斜度

寸法公差と幾何公差の違い

角度の寸法公差は、角度の視点から末広がりになるように公差域が設定されるのに対して、幾何公差傾斜度は法線方向に公差値の範囲が規定される。幾何公差の公差域には寸法公差の角度公差のような末広がりの公差域は存在しない。

JIS

傾斜度とは、データム直線またはデータム平面に対して理論的に正確な角度をもつ幾何学的直線または幾何学的平面からの理論的に正確な角度を持つべき直線形体または平面形体の狂いの大きさをいう。(JIS B 0621)

平面に関連した傾斜度

下記の図では、平面を基準として、傾斜した面の傾斜度を指示している。データムAに対して理論的に正確に60°傾き、データムBに直角で、0.08離れた平行2平面の間になければならない。もしデータムBがなければ角度60度をたもった状態で回転方向に首振りしてしまう。

軸直線に関連した傾斜度

下記の図では、データム軸直線に関連した傾斜度を指示するもので、その公差域を表している。データムAに対して60°傾き、データムBに直角で、0.08だけ離れた平行2平面の間にある。

1方向の軸線の傾斜度

下記の図は、平面を基準として、指定された角度であけられた穴の軸線を1方向に規制するものである。データムAに対して60°傾き、データムBに直角で0.08だけ離れた平行2平面の間にある。

方向を定めない軸線の傾斜度

下記の図は、1方向の規制であるが、軸線の規制方向を定めない。データムAに対して60°傾き、データムBに平行なΦ0.08の円筒の中にある。

共通データム軸直線に関連した1方向の軸線の傾斜度

下記の図では、共通データム軸直線を基準にしており、この基準に理論的に正確な角度をもつ穴の軸線を規制するものである。共通データム軸直線A-Bに対して理論的に正確に60°傾き、データムCに直角で0.08だけ離れた平行2平面の間にある。