位置度|位置を規定した幾何公差

位置度

位置度(Position)とは、位置を規定した幾何公差でもっとも頻度が高い位置公差の一つである。JISでは、データムまたはほかの形体に関連して定められた理論的に正確な位置からの点、直線形体または平面形体の狂いの大きさと規定されている。

JIS

位置度とは、データムまたはほかの形体に関連して定められた理論的に正確な位置からの点、直線形体または平面形体の狂いの大きさをいう。

データム平面に関連した点の位置度

下図は、平面をデータムとしたときの点の一度を指示するものである。データムA、B、Cから理論的に正確な寸法の位置に球を配置しており、公差域は直径0.3の球形の中にある。

データム平面に関連した1方向の軸線の位置度

下図は、データム平面を基準として、穴の軸線に1方向の位置度を指示している。データムAを基準としてあけた穴の軸線について、データムBから12の位置で片側1方向のみ規制している。この場合、第三データムからの指示はないため、寸法公差で規制する。

データム平面に関連した直角2方向の軸線の位置度

下図は、データム平面に関連した軸線に直角2方向の位置度を指示する。データムAを基準にした穴軸線について、データム平面Bから20の位置、データムCから15の位置で直交2方向の規制をしている。A-Bを基準に位置公差が0.06になっているため、片側に0.03ずつ離れた公差となっている。また、A-Cを基準に、位置公差が0.1となっているため、片側に0.05ずつ離れた公差となっている。合わせると幅0.10、奥行き0.06の公差を持つ寸法関係になっている。

方向を定めない軸線の位置度

下図は、方向性を定めずに軸線を規制したものである。データム平面を規準とした穴の軸線に、方向を定めない位置度を基準としている。データムAに直角で、データムBおよびデータムCに対して理論的に正確な位置を中心とする。

データム平面、軸直線に関連した方向を定めない軸線の位置度

下記の図は、段付き円筒に外側から4か所に穴があいており、その案の軸線を規制している。段付きの円筒部分に、またデータムAから理論的に正確に10離れた位置で、データム軸直線Bに直角で、円周を理論的に正確に90度分割した方向にある直径0.08のなかになければならない。

データム平面に関連した平行な表面の位置度

下図は、平行な表面の位置を規制するものである。測定した表面は、データムAに平行で正確に片側0.05ずつ離れた平行2平面の中になければならない。

データム、軸直線に関連した傾斜面の位置度

下図は、データム軸、軸直線に関連した傾斜面の位置を規制するものである。軸直線B上かつデータムAから45離れたところで、データム軸直線Bから理論的に正確に110°傾き、そのポイントから法線方向に0.025ずつ離れたところに位置する。

データム面・軸直線に関連した中心平面の位置度

下図は、平たい円板の外周に切り込みが入っている形状について、その切り込みの中心面の位置を規制するものである。測定した8つの切り込みの中心面は、データムAに直角で、データム軸直線周りを45度で分割し、45°の分割面から0.025ずつ離れた位置関係にある。

複合位置度

下記の図は、複合で規制された位置度で、二つの公差値を設定している。4本の位置決めピンが出ているデバイスの取付板として、その公差は互いにΦ0.03の位置関係にある。ただし、位置決めさえできていれば、その他はΦ0.2の緩やかな位置で規制されている。