戦国時代|裏切りと戦乱の時代,戦国の七雄,中国史

戦国時代

戦国時代(前403~前221)は、春秋時代末期の晋の分裂からの統一までの時代をいう。実力主義と下剋上の時代で、周王朝の権威は失われ、単なる一諸侯の位置(前403~前221)を占めるにすぎなかった。有力諸侯は公然と王を称して、自領の拡大と富国強兵に努めた。その結果、の時代には800余、春秋時代初期には140余あった諸国は、戦国時代になると、斉・楚・・燕・韓・魏・趙の戦国七国となった。前256年、を滅ぼし、次いで他の六国を次々に滅ぼして、前221年に天下を統一した。諸国の外交戦略を記した『戦国策』に由来する。

春秋戦国時代
春秋戦国時代

目次

戦国の七雄

戦国の七雄は、戦国時代の七大諸侯の国で、斉・楚・燕・韓・魏・趙・をいう。の時代には800余あった諸侯が、春秋時代を経て、戦国時代では七国に絞られた。

斉(前386~前221)は、戦国の七雄の一つで、以来の斉を家臣の田氏が倒して建国した。前4世紀後半が最盛期で、諸国の思想家などが都の臨淄に集まり経済・学術の中心として栄えた。秦に滅ぼされた。

楚(?~前223)は戦国の七雄の一つで、以来の諸侯国である。長江中流域を占め、春秋時代には覇者となり、戦国時代にかけて済・晋・秦と争った。中原諸国とは風俗を異にした。

燕(?~前222)は、戦国の七雄の一つです。以来の諸侯国で、河北省北部から中国東北地方南部を領有した。都は薊(北京付近)。昭王(在位前311~前279)のとき全盛であったが、に滅ぼされた。

韓(前403~前230戦国)は、晋の家臣であったが、魏・趙とともに自立し、山西省南部から河南省中部を領有した。前4世紀後半に法家の申不害が宰相として活躍し強盛を誇ったが、に滅ぼされた。

魏(前403~前225)は、晋の家臣であったが、韓・魏とともに自立し、山西省南部から河南省北部を領有した。前4世紀初め強盛となったが、に滅ぼされた。

趙(前403~前222)は、晋の家臣であったが、韓・魏とともに自立し、河北省南部から山西省北部を領有した。都は邯鄲(かんたん)(河北省)で、前3世紀前半に強盛となったが、秦に滅ぼされた。

(前8世紀~前206)は、周の小国から前8世紀の周の東遷時に功を立て諸侯となり、陜西省・四川省を領した。前4世紀中頃の孝公のときに都を咸陽(陜西省)に移して強大となった。前3世紀中頃に周を滅ぼし、他の6国を滅ぼして、中国の統一を完成させた。

孝公

孝公は、秦王(在位前361~前338)であるが、商鞅を用いて富国強兵に努め、雍(陜西省)から咸陽に遷都した。

郡県制

周王朝の衰退は封建制度が崩れ、諸侯国は郡県制による政治組織を築いていく。諸侯は、付近の小国を滅ぼしたり、水利灌漑工事により未墾地を開墾し、これらの土地を直轄地として支配するため役人を派遣して治めた。このような行政単位を県と呼び、いくつかの県を集めて上級の行政区画を作り、それを郡と呼んだ。これまでと違い、国家の領域が明確化していった。

農業生産の変化

農業生産力が発展すると、集落の共同農耕から家族単位での農耕に移った。家父長制の家族による農家が自立し、村落共同体が崩れると、土地私有の傾向が強くなり、貧富の差が生まれ、土地はしだいに商人などに集中されて大土地所有者が出現した。一方、土地を失った農民は小作民となり、流民や債務奴隷になるケースも現れた。

秦による統一

七雄のうち、最も西方にあったは、前4世紀中ごろ富国強兵に成功し、急速に強大化していった。これに対し、他の6国では、に対抗して6国が同盟を結ぶ合従策や、各国がそれぞれ奏と結んで安全をはかる連衡策などの外交戦略をとったが、は6国の分断に成功し、東周の王室と6国を次々に滅ぼして、前221年、ついに中国を統一した。

鉄器の普及

中国では春秋時代の終わりから戦国の初めに鉄器が広範囲に普及した。鉄に先駆けて鋳鉄が開発され、青銅器が武器や祭器につかわれたのに対し、土木器具や農具として使用された。それまでの中国の農具は石器か木器であったから、鉄器が使用されるようになると、農業は飛躍的に進歩した。特に牛耕と呼ばれる鉄製の犂(すき)を牛にひかせる耕作法が開発されると、深耕とが可能となり、農業生産力が急速に高まった。

刀貨

刀貨は小刀を模した青銅貨幣で戦国時代を中心に、燕・斉など河北・山東でおもに製作、使用された。

布銭

布銭は、農具の形を模した青銅貨幣である。春秋時代後半から戦国時代に、韓・魏・趙など山西・河南で使用された。

円銭(環銭)

円銭(環銭)は、中央に孔(円孔、のち方孔)のある円形の青銅貨幣で、戦国時代の斉・・魏などで使用された。

義鼻銭

義鼻銭は、戦国時代の楚で使用された青銅貨幣で、表はふくらみ、裏は平らで楕円形をなし、一端に小穴がある。具貨を模したものらしいが、未解読の文字(文様ともいう)が刻まれ、蟻の顔と鬼の鼻の組み合わせに見えることから、この名がつけられた。


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