フレーキング
フレーキングとは、転がり軸受の球やころなどが疲労によってその表面に小さな傷、欠損や破損、はく離が起ることである。転がり軸受が高速で回ると、玉やころなどの軌道体と内外輪の接触部へ繰り返し応力が働くが、これを原因としてフレーキングが起る。
ヘルツの弾性接触理論
転がり軸受が高速で回るときの接触面の応力は、ヘルツの弾性接触理論から導くことができる。
回転以外の原因
回転以外の原因として荷重が重たすぎたり、取り扱いの不備、軸やハウジングの精度不良がある。特に使用環境が悪いところで使用すると、錆やごみの混入などがあるため十分に注意する必要がある。取付不良や潤滑油不良や取り付け不良などのヒューマンエラーなどもある。
対策
過大荷重の場合は軸受の種類を変える、構造を変えるなどの対策が考えられる。また使用環境が悪いところでは、特定の環境に強い材質を選定するなどの対策がある。