データム|幾何公差の基準,JIS

データム

データムとは、形体の姿勢、位置、振れなどを決めるために設定した理論的に正確な幾何学的基準である。幾何公差はデータムを基準として、公差域を設定される。データムには様々な付加記号を使って指示される。

データムの図示記号 JIS B 0021 1998
データムの図示記号 JIS B 0021 1998

目次

実用データム形体

データムはあくまでも理想的な幾何学的基準であり、現実には存在しない。実務では、定盤やマンドレルなどの表面を基準として用いるが、これを実用データム形体と呼ぶ。

データム形体

実際に対象となる部品の表面や穴などをデータム形体という。

データムの表し方

データムはデータム三角記号を用いる。

データム三角記号
データム三角記号

ねじ山のデータム

ねじ山に対して指示する幾何公差・データムは、ピッチ円筒から禅き出される軸線に適用する。歯車およびスプラインに対して指示する幾何公差・データムは、ピッチ円直径を表す”PD”、外径を表す”MD”、谷底径を表す”LD”のような特別な指示がされた特定の形体に適用する。

JIS B 0021 !998
JIS B 0021 !998

1-1.1つのデータムで指定

単独形体によって設定されるデータムは、1つの大文字のアルファベットだけをもちいて表現される。

1つのデータム
1つのデータム

1-2.共通軸線のデータムで指定

二つの形体によって設定されるデータムはハイフンで結んだふたつのアルファベットを用いる。

共通軸のデータム
共通軸のデータム

1-3.データムの優先順位の指定

複数のデータムによって設定される場合、データムに用いる大文字は形体の優先順位に左から右へ書かれる。

データムの優先順位
データムの優先順位

理論的に正確な寸法の図示方法

位置度輪郭度傾斜度の公差に対して、それぞれ理論的に正確な位置、姿勢、輪郭を決める寸法は「理論的に正確な寸法」と呼ばれる。データムの相対的な姿勢の決定に指示する寸法も含まれる。位置度輪郭度傾斜度は、「理論的に正確なため」公差を設ける必要はなく、長方形の枠で囲んで示す。

理論的に正確な寸法の図示方法(JIS B 0021 1998)
理論的に正確な寸法の図示方法(JIS B 0021 1998)

突出公差域の指示方法

突出公差域をその形体自体の内部ではなく、その外部に指定する場合、その突出部を細い二点鎖線で表し、その寸法数字の前および公差値のあとに記号Pを記入する。突出公差域は、姿勢公差および位置公差で使われる。

突出公差域の指示方法(JIS B 0021 1998)
突出公差域の指示方法(JIS B 0021 1998)

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