ソ連|ソビエト社会主義共和国連邦,ソビエト連邦

ソビエト社会主義共和国連邦

ソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)は、ユーラシア大陸の北部のロシアに存在する社会主義国家。共産党率いるレーニンのロシア革命によって建国された。資本主義国家の大国アメリカと対立し、冷戦時代を作り出した。冷戦は、核開発競争、朝鮮戦争ベトナム戦争キューバ危機を生み出した。次第に無理のある社会主義制度と拡大競争は、ソ連の自滅を招き、ゴルバチョフを最後として消滅した。

ソ連
ソ連

目次

建国

1917年、ソ連(ソビエト社会主義共和国連邦、以下ソ連)は、ロシア革命で、レーニン率いる共産党によってロシア帝国を攻略して建国された。

 レーニン
レーニン

ソビエト

ソビエトとは、ロシア語で「評議会」「会議」という意味で、1917年のロシア革命を起こした組織にちなんで、命名された。(労働者の代表の集まりである)評議会の方式による社会主義の共和国が集まった連邦を意味して、ソビエト社会主義共和国連邦と言われた。

連邦

ソビエト社会主義共和国連邦は15の「共和国」が対等な立場で集まって「連邦」というひとつの国を作っている、という意味で「連邦」とされた。ソ連というひとつの枠組みの中で、それぞれの共和国が、まるで別々の国家のように対等な関係であるが、対外的には、ひとつの国としてまとまることを意味する。ただし、実質的には、ロシア連邦共和国が、集権していた。

国有企業

ソ連において、企業は個人の所有物ではなく、国営となる。官僚による計画に基づいた生産となり、資本主義で横行した、資本家による労働者の搾取がなくなる。

計画経済

経済は官僚による計画経済を目指した。ソ連における企業は専門家が計画を立て、その計画に基づいて商品は生産・販売される。過剰生産やそれによる売れ残り、品不足は起きない。これにより資本主義下で問題視されていた不況や恐慌を防ぐことができる。失業者は存在しない。社会主義の企業は利潤を追い求めるのではなく、社会に利益を与えるために生産するが、ゆえに企業秘密の意味はなくなり、新知識や新技術は企業間で共有され、経済はめざましく発展する。

ソ連の紙幣
ソ連の紙幣

プロレタリアート独裁

プロレタリアート独裁とは、労働階級による独裁という意味。世界の富は、労働によって生まれているがゆえに、労働者による統治を目指す政治思想である。プロレタリアートによって社会主義革命は達成されるが、資本家の抵抗を抑えるため、独裁体制を必要とした。

搾取

搾取とは、マルクスの用語で、資本家は、労働者を雇い、労働をさせ、労働者に支払う給料以上の価値のある生産物を作り出し、資本家は余剰労働分を得るこという。ソ連では、この搾取をなくすためにあらゆる企業を国有化した。

労働破壊

企業は国家の所有物で、労働に従事する国民は全員が国営企業の社員になる。働いても働かなくても給料は同じだから、率先して苦労する労働者はいなくなり、できるだけ働かずに給料を得ようとする。国民の勤労意欲がなくなった。

農業破壊

農業も国営の集団農場の社員となり、土地は取り上げられ、勤労意欲は失われ、朝から夕方までの、最低限の労働を行うようになった。夜中の霜や雨風などの天災と不作は労働者の賃金と結びつかなくなり、農業の生産が著しく減退した。

労働の質の低下

計画経済において、専門家による計画に沿って労働者は動くようになる。専門家の計画以外のことを行うことはできない。末端の労働者は上からの指令を実行することになる。業務の改善や新規事業を行う者が出現しなくなった。したがって、商品は画一化され、誰も欲しがらない、デザインの同じ服が商店にならぶようになり、経済は停滞した。

企業間競争の喪失

労働者の生産は社会(国家)のために行われる。ひとりひとりの労働者が所属している企業のためではなく、企業間の競争も存在しない。企業の倒産もなければ、給料も変わらない。こうした状況に技術革新はなくなり、生活が改善することはなかった。

情報統制

ソ連共産党は、人民の代表として、ソ連の経済、社会、司法などのあらゆる組織の支配下にあった。共産党の判断は常に正しく、人民は、共産の命令に従わなければならず、疑いをもつと疑われただけで弾圧された。ソ連では、言論の自由は認められなかった。また、報道の自由も認められず、様々な問題や矛盾は解消されず、ソ連は崩壊をした。

公害問題

計画経済をとるソ連では、各企業には責任を問われることなく、倒産する心配もなかったので、公害問題や環境破壊が発生しやすい状況にあった。また共産党による独裁体制の下、公害問題を伝える報道機関、問題を指摘する市民運動が存在しないため長く放置された。

チェルノブイリ原子力発電所

1986年4月、チェルノブイリ原子力発電所の事故が起こったが、報道されず被害が拡大した。また報道によるチェック機能も働かないまま、危険な原子力発電所が大量に建設した。

チェルノブイリ原子力発電所
チェルノブイリ原子力発電所

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