鄭国|韓の工作員として秦に入り込み、水利事業を行った

鄭国

鄭国(ていこく)は、韓の工作員として秦に入り込み、秦で水利事業を行った人物である。秦の圧力に苦しんでいた韓は、水利技術者の鄭国を秦に送りこみ、大規模な水利事業をおこさせて、秦の国力を消耗させようとはかった。こうして渭水の支流から約120kmにおよぶ大用水
路を開く事業が開始されたが、工事の途中で、鄭国が韓の手先であることが露見した。殺されようとした鄭国は、この事業は必ず秦の利益になると弁明し、ついに工事の続行を許された。

鄭国渠

鄭国渠は鄭国により完成した用水路である。この結果、4万余頃(約18万ha強)の農地が開発され、秦の財政的基盤を支えた。これにより秦の時代が到来する。

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