クリープ
クリープ)(クリープ現象とは、高温による材料の性質を示すもので、材料が高温になるときに、持続的に荷重がかかると、時間とともに変形が生まれ、最後には破断に至る現象をいう。降伏点以下の応力(弾性範囲)で変形がおこる。一次クリープ、二次クリープ、三次クリープと、段階的にその影響は異なる。材料の温度が高温なほど、材料の変化は起こりやすい。またクリープの状況を測定する試験をクリープ試験という。
クリープ
クリープCreepとは、忍び寄るという意味で訳される。例えば鉄のように室温では加工できなくとも高温になればなるほど加工しやすくなる。クリープを評価する試験をクリープ試験といい、クリープは、一次クリープ(初期クリープ)、二次クリープ(定常クリープ)、三次クリープ(第3期クリープ)と時間によって段階が、このことを示した曲線をクリープ曲線という。
クリープ試験
クリープ試験とは、クリープの伸びの変化を評価する試験で、一定温度、一定荷重下で、時間とともに変化する材料の長さの変化・破断までの時間を測定する試験である。高温で長時間使用される材料の評価に使われる。
クリープ曲線
クリープ曲線とは、試験片に一定の荷重をかけて、のびの変化を測定(クリープ試験)し、その関係を表した曲線である。荷重がかかると短い時間で大きいのびが生じる。
- 1次クリープ:クリープ試験の初期で伸びの多い部分。
- 2次クリープ:1次クリープに比べ、のびの増加率は少なく、長時間にわたって少しずつのびていく。
- 3次クリープ:急速にのびが進行して短時間で破壊する部分。
クリープ限度
クリープ限度とは、ある温度で一定時間後に一定のクリープひずみを生じさせるような応力である。高温で材料を使用する場合には、クリープ限度を基準応力に選ぶ。