ギリシア神話|吟遊詩人にうたわれた古代ギリシアの神々

ギリシア神話

ギリシア神話とは、古代ギリシアで信じられたオリンポスの神がみを中心とした神話である。現世を肯定し、神がみが人間的性格を持っているという特色をもつ。『イリアス』『オデュッセイア』。古代ギリシアの人々は世界の創成や天候の変化、生命、芸術などについて神話による説明(ミュトス的説明)を行い、ゼウスを主神といた神々が自然や人生の出来事、芸術を支配していると考えた。ギリシア神話は各地方土着の物語があり、各地を渡り歩く吟遊詩人によって伝えられた。ホメロスヘシオドスなどが挙げられる。

人間的なギリシアの神

ギリシアの神々はキリスト教イスラム教のような一神教とは違い、それぞれ自然、事象、理念や価値などの属性と人間的な感情をもつ神々であった。また、神の世界と人間の世界は完全に分かれているわけではなく、神話として恋愛や結婚など人間界との交流、また神と人間の子である英雄の冒険などが描かれていた。総じてギリシアの神々は人間的で、ときに人間に親切であったが、ねたみ・悪意を示すと信じられた。

ギリシア宗教の特徴

古代ギリシアの多くの都市国家ポリスにおいて、神域や社がある。政治や戦争の判断にも、各ポリスの守護神をまつり、神託により進められた。教義や経典、特権的な神官も持たなかった。特に農耕神の祭典は重要で、ぶどう酒の神ディオニュソスの祭典は年2回おこなわれた。

ギリシア神話

ギリシア神話では、カオス(混沌)から天と地が分かれて世界が生まれ、はじめに巨人族(ティターン)の神がみがあらわれ、やがてそれを倒して支配権を握ったゼウスを主神とするオリンポスの神がみが世界を支配したとされる。

オリンポス12神

オリンポスとはギリシアにある標高2918mの山で、神がみの住みかとされた。オリンポスにすむ神々をオリンポスの12神という。主神のゼウス、その妻ヘラ、海と大地の神ポセイドン、軍神アレス、太陽神アポロン、火の神ヘファイストス、商業の神ヘルメス、知恵の女神アテナ、月の女神アルテミス、美の女神アフロディテ、かまどの女神ヘスティア、農業の女神デメテルの12神。このほかにも半神の英雄ヘラクレスや、自然のなかにいて人々の生活を左右する精霊や悪霊なども信じられた。

神々

ギリシア神話
ゼウス (ジュピター) 主神・世界の支配,天空の象徴
ポセイドン (ネプチューン) 海神
アポロン (アポロ) 太陽・音楽・学芸の神
アフロディテ (ヴィーナス) 愛と美の神
エロス 恋愛
アレス (マース) 軍神
ヘルメス (マーキュリー) 商業の神
ディオニソス
ハデス 黄泉の国

ホメロス

ギリシア最古の大叙事詩『イリアス』『オデュッセイア』の作者または編者とされる盲目の詩人であるが、その実在には定かではない。この二大叙事詩からは、英雄たちの活躍を通して、人間らしい、感情の素直な肯定が読み取れる。

『イリアス』

『イリアス』はミケーネ時代にあったとされるトロイア戦争を題材にしている。物語はギリシャ軍がトロイアを包囲してむかえた10年目の49日間の出来事を綴っている。なお、イリアスとは、トロイアの別名であるイリオンの歌の意味である。

『オデュッセイア』

『オデュッセイア』はトロイアを攻略したオデュッセイアが漂流を重ね苦難を克服し、12に及ぶ冒険を克服して、10年後故鄉に撮る冒険を描いている。