カロカガティア kalokagathia
カロカガティア(kalokagathia)とは、古代ギリシア人が理想とした人間像。(美:kalos)+(かつ:kai)+(善:agathous)を合成した言葉で、“紳士”や“美善のひと”を意味する。思考や感情や行動において善と美が一致し、魂全体が調和した理想的な生き方をする人をさす。ピタゴラスは美と善の二相の調和の重要性を説き、ソクラテスは、金銭や地位や名誉ではなく、善美や道徳を追求することこそ哲学の目的であり、人間にとってもっとも大切なことであると説いた。