カオス|混沌

カオス

カオス(chaos)とは、ギリシア語で混沌を意味し、ギリシア神話では万物が発生する以前の神秘的な元初の状態をさす。古代ギリシアヘシオドスによれば、宇宙は、もともと形無く虚しい状態で万物の原料が区別のない状態で混じり合っている状態にあった。そうしたカオスの状態から秩序が生まれていく。

『神統記』ヘシオドス

まず初めにカオス(混沌)が生まれた。つづいて広大な胸をもつガイア(大地、女神)が、すなわち、雪を戴くオリュンポスの頂きに住まう八百万の神々の、永遠に揺ぎない御座たるガイアが生まれた。また、路広き大地の奥底には、もやの立ちこめるタルタロス(地獄、男神)が誕生した。さらに、不死なる神々の中で、もっとも美しい神エロス(愛、男神)が生まれた。この神は四肢の力を萎えさせ、すべての神々と人間の内なる理性と思慮深い心とを征服する。