イエズス会(ジェズイット教団)
イエズス会とは、プロテスタンティズムの勢力に対抗して、スペインの宗教家イグテナティウス=ロヨラやフランシスコ・ザビエルら6名が、1534年に創設したカトリック教会の修道会。1540年に正式に教皇の認可を受ける。「よりおおいなる神の栄光のために」ローマ教皇の絶対的な至上権をかかげ、プロテスタント勢力に対抗する反宗教改革運動をくりひろげた。厳格な軍隊的な規律と組織のもとにカトリックの布教につとめ、各地に教育機関や学校をつくり、海外への伝道も盛んに行った。アジアにフランシスコ=ザビエル・マテオ=リッチらを派遣した。日本には1549年にフランシスコ・ザビエルによる布教が行われた。1773年にクレメンス14世により解散させられたが、1814年に復活して最大の修道会として現在までつづいている。