レオン・バッティスタ・アルベルティ|ルネサンス,万能人

レオン・バッティスタ・アルベルティ Leon Battista Alberti I404〜72

アルベルティは、ルネサンス期に活躍した詩人、哲学者、建築家、音楽家で、多くの分野に才能を発揮した“万能人”である。主著『絵画論』「建築論』『家政論』。イタリアのジェノヴァに生まれ、パドヴァやボローニャの大学で学ぶ。ローマで古代建築を研究し、フ イレンツェでは画家と交際し、それをもとに『絵画論』、『建築論』を書いた。また、調和のとれた明快な空間構成を持つ建築物を設計した。『家政論』は当時のイタリアの家計に関する経済学のマニュアルともいえる書籍。

目次

万能人としてのアルベルティ

ルネサンスにおいて、芸術、技術、科学などあらゆる分野で才能を発揮する人を万能人と呼ぶが、アルベルティはまさに万能人の一人であった。アルベルティの『自伝』によれば幼少期から天才であり書物を読み、哲学を学んだ。文学に飽きると、スポーツに関心を持ち、ボール遊び、レスリング、登山、やり投げ、乗馬などが得意だった。法律学を志した他、数学や物理学をはじめ、文法学、修辞学、ギリシア語、考古学、建築、絵画、音楽など多くの分野でその才能を発揮した。

『家政論』アルベルティ

当時のイタリアの貴族は封建的な家臣に加え、血縁関係によってつながる血族、私兵や使用人にいたる人々を従えており、これらすべてを含めて「家」と呼ばれる。イタリアの市民にとって家は経済的、社会的生活の基本単位であり、アルベルティはその運営方針を『家政論』の中で詳しく書いている。アルベルティは、「計算ずくめで、すべてのことにあたるのが神聖な事柄である」と述べ、家計を重んじる合理的な経済的態度を家族生活の原理とし、資本主義精神の最初のあらわれとされる。物事を合理的に考え、時間を有効に使って勤勉に働き、人間の欲求を最大限に満足させる近代的市民の生き方を説いた。

『絵画』アルベルティ

ルネサンス芸術が古代芸術を模索しつつ、新様式を開発することへ、当時の芸術家への理論的、精神的支柱となる。

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