アリストテレスによるイデア批判|プラトン

プラトン イデアの難点 アリストテレス批判

  • イデアは普遍概念ではあるが、プラトンは普遍概念を個物の外に独立して存在するものと考えた。よって、世界の事物の数を無理やり二倍にしたことになる。普遍概念は、個物の中にあるもので、プラトンのように外にあるわけではない。
  • イデアと個物の概念を関与とするが、これでは私的比喩にすぎない。例えば、イデアを原型にして、個物をつくるものはなにものであるか、また、同じひとつのもの、例えば人間に対して、「動物」も「二本足」も「人間それ自体」も同時に原型になり、ひとつのもにイデアが多数あることになる。さらにイデアイデア自身も原型ともされるが、これでは同じものが原型でもあり、模倣でもあることになる。
  • イデアを考えることが個物の説明にどれだけ役に立つのか。
  • イデアは運動を説明しない。イデアは静止したものである。
  • 何事も学ぶ以前には、何事も知りえない
  • 感覚の対象である事物を感覚を通さずに知りえようか
  • イデア説は無限後退に陥る。例えば、ここに感覚的対象としての人間があったとする。それに対して、知の対象である人間のイデアはある。しかし、感覚の対象としての人間とイデアには共通のイデアとしての人間には共通部分があるはずで、共通部分に対して、新しいイデアが必要になる。これを第三の人間のイデアという。次に、三つの人間に共通なものが考えられ・・・

アリストテレスプラトンはともにイデア的なもの(エイドス)を考えているが、アリストテレスは、それを個物に内在させ、プラトンは個物の外に分離させた。アリストテレスは現実主義者として、個物を重視し、超越的なものを前提にしないで感覚で見ることから出発しており、プラトンイデアとディアレクティケーは一体なものとして、思惟と存在と存在が固く結ばれ、理想主義を追求した。