アサンガ(無著・無着)|大乗仏教,唯識,阿頼耶識

アサンガ(無著・無着)

アサンガは大乗仏教の思想家。ガンダーラのバラモン階級出身。物の実在性を否定する唯識の思想を確立した。

唯識

唯識とは、外界の事物・事象は、意識の産物に過ぎないという思想であり、アサンガは、すべてのものは、心(識)が生み出したものであると説いた。

識(認識)

識とは心のはたらき、認識するはたらきのこと。「意識」。感覚器官を通じたり、直接心によって行われる6つの純粋な精神・認識作用(眼識、耳識、鼻、舌識、身識、意識の六識)と7つ目に汚れた意(マナス)、8つ目に他の七識が生じるための根底となる阿頼耶識(あらやしき)からなる。このうち、現象的な面をとらえるための人間のもつ感覚器官に対応した心の認識作用を六識といった。

『中性と両極端との弁別』

「対境として顕現する(識)」とは色形などのありかたをもって、顕現する(識)である。「友情として顕現する(識)」とは自己および他人の身休(相続)において五種の知覚能力(五根)として顕現する(識)である。「自我として顕現する(識)とは、(我の観念を構成する)。汚れた意(染汚末那ぜんままな)である。(汚れたとはそれがつねに)自我に没する痴愚(ちぐ)など(の四種の心作用)を伴うからである。「表識として顕現する(識)」とは、(現象的である)六種の識(眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識)である。