アイボルト|物を吊り上げるためのボルト

アイボルト

アイボルトとは、頭部がリング状になっているボルトで、重量の大きい機械などを吊り上げることができる。リングに、ロープ、鎖、ワイヤー等を入れて、クレーンで吊り上げる。手で締めることもできるし、また穴に棒状の物をいれて回して締める。おねじ部分がナットになっているアイナットもある。

アイボルトの寸法例

アイボルトの寸法例を下記で示す。あくまでも当サイトの参考寸法であり、正確な規格はメーカカタログ、JIS、ISOなどを確認すること。また精度が出ない鋳造品も多いので、余裕を見た方が良い。どの径を選ぶかは(ねじの引張強さを参考にすること)

ねじの呼びd a b c D t h H
(参考)
l e g
(最小)
r1
(最小)
da
(最大)
r2
(約)
k
(約)
M8 32.6 20 6.3 16 5 17 33.3 15 3 6 1 9.2 4 1.2
M10 41 25 8 20 7 21 41.5 18 4 7.7 1.2 11.2 4 1.5
M12 50 30 10 25 9 26 51 22 5 9.4 1.4 14.2 6 2
M16 60 35 12.5 30 11 30 60 27 5 13 1.6 18.2 6 2
M20 72 40 16 35 13 35 71 30 6 16.4 2 22.4 8 2.5
M24 90 50 20 45 18 45 90 38 8 19.6 2.5 26.4 12 3
M30 110 60 25 60 22 55 110 45 8 25 3 33.4 15 3.5
M36 133 70 31.5 70 26 65 131.5 55 10 30.3 3 39.4 18 4
M42 151 80 35.5 80 30 75 150.5 65 12 35.6 3.5 45.6 20 4.5
M48 170 90 40 90 35 85 170 70 12 41 4 52.6 22 5
M64 210 110 50 110 42 105 210 90 14 55.7 5 71 25 6
M80×6 266 140 63 130 50 130 263 105 14 71 5 87 35 6
M90×6 302 160 71 150 55 150 301 120 14 81 5 97 35 6
M100×6 340 180 80 170 60 165 335 130 14 91 5 108 40 6
ねじの呼びd a b c D t h H
(参考)
l e g
(最小)
r1
(最小)
da
(最大)
r2
(約)
k
(約)

垂直づりと45度づり

吊り方は大きく垂直づりと45度づりがある。なお、45°ではなく、60°またはそれ以上が使われることも多い。また下記図は2点だが、大きいものは三点支持で吊る場合もおる。いずれも、ざぐりを施し、ボルトの座面が相手と密着するように取り付ける必要がある。

使用荷重
垂直づり
kN
45度づり
(2個につき)
kN
M8 0.785 0.785
M10 1.47 1.47
M12 2.16 2.16
M16 4.41 4.41
M20 6.18 6.18
M24 9.32 9.32
M30 14.7 14.7
M36 22.6 22.6
M42 33.3 33.3
M48 44.1 44.1
M64 88.3 88.3
M80×6 147 147
(M90×6) 177 177
M100×6 196 196

安全性について

アイボルトは重荷重を吊り上げるための工具であり、大きな事故につながる。各メーカーの注意事項をよく読みそれに準じること。通常でないやり方(横つり、引き起こし、たすき掛け)などは大きな事故につながる恐れがある。

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