アイスキュロス|古代ギリシアの悲劇詩人『縛られたプロメテウス』

アイスキュロス Aischylos 前524〜前 456

アイスキュロスは、ギリシア三大悲劇作家のうちの一人で、ソポクレスエウリピデスより古い世代。主著は、『縛られたプロメテウス』『オレステイア』。90作品書いたと言われているが、現在に残っているのはわずか7作品である。ギリシア神話を題材に人間の世界に対する神がみの支配や神がみの摂理への信仰を描いき、悲劇の競演ではしばしば優勝した。なお、ペルシア戦争に参加している。(参考:ギリシア悲劇

アイスキュロス

アイスキュロス

アイスキュロスの作品

  • 『ペルシア人』
  • 『テバイを攻める七将』
  • 『救いを求める女たち』
  • 『縛られたプロメテウス』
  • 3部作『オレステイア』(『アガメムノン』『供養する女たち』『慈愛の女神たち』)現存する唯一の三部作形式

『ペルシア人』 アイスキュロス

紀元前5世紀に起きたペルシア戦争におけるサラミスの海戦での敗北に対するペルシア人の反応を題材としている。

『テバイを攻める七将』 アイスキュロス

時系列としては、『オイディプス』(ソポクレス)からの続きで『アンティゴネ』(ソポクレス)へ続く作品。内容は、アルゴス軍の7将がテーバイの都を包囲する中、テーバイを攻める7将軍の紹介、テーバイの門を守る将軍の紹介、戦いの結果を描くのみで淡白な内容となっている。これは、『ライオス』、『オイディプス』の3部作であるが、この2つが残っておらず、全体の内容はわかっていない。

『救いを求める女たち』 アイスキュロス

ダナオスの50人娘たちの伝説に取材した劇。ダナオスの50人の娘たちは、アイギュプトスの50人の息子立ちとの結婚を避けて、父ととともにエジプトから祖先の地アルゴスに逃げる。アルゴスの王は傲慢なエジプトの死者を追い返した。

『縛られたプロメテウス』 アイスキュロス

人間に火を与えて大神ゼウスの怒りを招いたプロメテウスは、人跡絶えはてたスキュティアの絶壁の岩山に鎖でくくりつけられる。その間、オケアノスの娘や海のニュムペーたちの同情やオケアノスの説得などがある。最後は雷鳴と地響きとかが起こって岩山が崩壊し、プロメテウスは岩石に巻き込まれ崩れ落ちる。

『アガメムノン』 アイスキュロス

アガメムノンの父アトレウスがその弟が自分の妻と不義を行い、その復讐のため、テュエステスを欺いて、彼の子らの肉を食べさせる。そこから物語が始まり、アガメムノンの代になってトロイア戦争が起こり、ギリシアの大軍を率いてトロイアに遠征し、十年の戦争を経て征服に成功する。だが、彼の不在の間、不義を重ねていた王妃クリュタイメーストラーと、父アトレウスの王位継承権争いが起こる。血の呪われた復讐劇。