ねじ山の種類|三角ねじ、台形ねじ、角ねじなど

ねじ山の種類

ねじ山には主に三角ねじ台形ねじ角ねじのこ歯ねじ丸ねじ、電球ねじなどがある。三角ねじは山形が正三角形に近く締結用として一般に利用されている。その他、いろいろなねじが日進月歩で開発されている。

三角ねじ

三角ねじは山形が正三角形に近くゆるみにくく精密加工も容易であるため締結用として広く利用されている。多くは山の角度が60度となっているが、ウイットねじの角度は55度である。山の角度が小さい方が密封性がすぐれており、管用ねじも55度になっている。締結用としてはどちらも違いはない。並目ねじ、それよりピッチが狭い細目ねじがある。

三角ねじのねじ山

台形ねじ

台形ねじは、ねじ山が台形(山の頂と谷底の切取りが大きい対称断面形)になっているねじ工作機械などの高精度のピッチが要求される箇所に使われいる。欧州では30度、アメリカでは29度が使われていたことから30度や29度が並列している。角ねじよりも製作しやすく高精度で強度も強い。

台形ねじ

管用ねじ

管用ねじは、鋼管にねじ山を切っている。主として山の角度が55度の平行ねじとテーパねじの二種類ある。管用テーパねじには、テーパーおねじ(R)、テーパめねじ(Rc)、テーパめねじ(Rc)、平行めねじ(Rp)、管用平行おねじ(GA,GB)がある。なお、ねじ山のピッチは1インチ(25.4㎜)の山数と決められており、ネジ山の角度は55°である。

管用テーパねじと管用平行ねじ

角ねじ

角ねじは、ねじ山の断面形が正方形に近いねじである。山の断面形が正方形に近いため摩擦が小さく力の伝達力に優位である反面、加工が難しく精度が出ない。クランプやジャッキなど軸方向に大きなカが要求されるところに使われる。

角ねじ

のこ歯ねじ

のこ歯ねじは、角ねじ三角ねじを組み合わせたねじで非対称断面形をもつ。締付けた状態から速やかにねじを緩めることができる。

のこ歯ねじのねじ山

丸ねじ

丸ねじは、台形ねじの山の頂と谷底に大きい丸みをつけたねじである。手回しで簡単に開け閉めができ、異物の入る恐れ、衝撃が多い箇所に有効である。

丸ねじのねじ山

ボールねじ

ボールねじはおねじとめねじの間に複数のボールが入っており、ボールが転がることで摩擦力が小さい。機械の駆動用や精密な位置決めに利用される。

電球ねじ

電球ねじとは、ねじ山の形がほぼ同じ大きさの山の丸みと谷の丸みをもつねじである。電球の口金や受け金に利用されている。

電球ねじ

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