聖書中心主義|ルター

聖書中心主義

聖書をキリスト教の真理の唯一の源泉とする、プロテスタンティズムの思想のひとつ。教会の儀式や権威を否定し、聖書のみを信仰の対照とする考え方。(福音主義

ルターの聖書中心主義

宗教改革の指導的な立場であるルターの根本的な思想。ルターは、ローマ=カトリック教会の権威による聖書解釈や儀式を否定し、「聖書のみ」を標語に掲げ、一人ひとりが聖書に記された神の救いの言葉(福音)を読み、純粋な信仰心を持つべきことを説いた。聖書は神による救いのおとずれ(福音主義) を告げ、人間の救いの証となるものであり、キリスト者は聖書の福音への信仰によってのみ救われるとした。この考え方は、ルターが取り組んだ、当時、ラテン語で書かれていた聖書をドイツ語に翻訳し、庶民でも読めるようにしたことにも示される。ルターは、聖書はカトリック教会だけの、特別教育を受けた司祭だけのものでなく、一般のすべての信者に読めるようにし、聖書だけを信じるべきだとした。(万人司祭主義

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