人類|人類の進化とホモサピエンス

人類

人類は、生物学的には哺乳類霊長目するヒト科に属する動物だえる。約500万年前に類人猿と分かれて進化し、直立二足歩行によって脳が発達した。道具を製作・使用し、火の使用を知り、言語を基礎とした文化を持つことで定義される。(参考:人間

人類

人類

目次

類人猿

類人猿は、チンパンジー・ゴリラ・オランウータン・手長猿などの人類に近い霊長類である。なかば直立歩行し、指で物を握ることができる。人類の進化に対してしばしば研究対象として扱われる。

化石人類(古生人類)

文字がなかった時代(先史時代)は考古学的な手段でしかわからず、化石化した骨によって知られる人類を称して化石人類と呼ぶ。主に猿人原人旧人新人に大別される。化石の多くはアフリカで発見されている。

猿人・原人・旧人・新人

はじめ猿と人類にわかれたのが700万年前と予想されているが、400万年以上前に、最初の人類と呼ぶべき、猿人が誕生した。アウストラロピテクス・アルディピテクスである。その後、200万年前、人類は原人(ホモエレクトス・ホモハビルス)・旧人(ネアンデルタール人・ホモ・ハイデルベルゲンシス)へと進化し、4万~1万年前に現在の我々と同じ骨格の新人(ホモサピエンス)が誕生した。少なくとも新人が出てくる間は、人類は採集と狩猟・漁労による生活をおこなってきた。

最古の人トゥーマイ

フランスのミシェルブルネ博士を中心とする調査団が、トゥーマイと呼ばれる化石を発見した。700万年前に生きていたと考えられ、最古のヒトと思われたが、二足歩行かどうかわからないことから論争が起った。復元した結果、二足歩行の可能性が高いと言われている。慎重120cmほどで、森や水辺で主に果実や植物などを食べていたと考えられる。

人類の独自進化

人類が独自の進化のコースに入ったのは、800万年から500万年前にかけてのことと考えられている。ただし、証拠も残っておらず、学者によっても意見が変わる。

脳の進化

人類の進化は脳の大きさの進化だともいえ、猿人が500mlにたいし、原人(200万年前)は1000ml、ホモサピエンスは1500mlである。環境の変化や食事の変化(肉食)などにより、脳は肥大化していった。当初は動物の死体を探してその肉を食べていたと推測される。次第に狩猟をしていく中で石器や弓矢、槍などの複雑な武器が必要となり、また協力しての狩猟などが必要になった。その中で脳の発達が行われた。

二足歩行にいたった経緯

二足歩行に至った経緯はいまだ仮説に域を出ないが、遠方を見渡すため、暑さを和らげるため、メスに対し贈り物を渡すためなど諸説ある。

ジャワ原人・北京原人

ジャワ原人や北京原人、ネアンデルタール人は絶滅に追い込まれた。一部、DNAで交配の痕跡があるものの、基本的には現在のホモサピエンスと彼らの間でのつながりはない。

ダーウィンの予言

ダーウィン進化論中で、人間の祖先はアフリカでその化石が見つかるだろうと予想していたが、その予想通り、アフリカで多く分布していた。

ダーウィン

ダーウィン

言語

ホモサピエンスはその他の人類に比べてはるかに高度な言葉を使えるようになった。特にシンプルな言語ではなく、高度な文法を持ち、また虚構や物語を作り出すまで発展した。このことは集団で生活していく上で有力な手段となり、その他の人類を抜きんでて生存競争を勝ち抜いた。

言語の起源

言語の起源は多様な仮説があるが、身振りや手振りから発展、歌からの文法の複雑化がある。

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