ペトラルカ|イタリアの詩人

ペトラルカ Francesco Petrarca 1304-74

ペトラルカは、ルネサンス初期のイタリアの詩人で、ローマの古典(ラテン文学)を研究した人文学者。代表作は叙情詩集『カンツォニエーレ』Canzoniere (1350) や叙事詩『アフリカ』Africaがある。自然を賛美し、みずから自然(ヴァントゥ山)の中を散策し、史上初めて登山をしたと言われ、美しい自然環境が人間的教養に不可欠であるとした。ペトラルカは自然界や人間界をうたうのと同時にそうした外界がいかに人間心理を動かすのかを深い内省を行う。叙情詩集『カンツォニエーレ』は、ペストでしを迎える永遠の恋人ラウラへの愛を、言葉の持つ美しい音楽的な響きを生かした流麗な格調で歌い、近代的な恋愛感情を新鮮に表現した。また人文学者としてはローマの古代遺跡を歴史研究対象として観察し、人文学研究に大きな影響を残した。

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