ステンレス|さびに強く美しい素材

ステンレス

ステンレスとは、ステンレス鋼ともいい、ステン(錆)がレス(less)という意味であり、耐食性(防錆)を生かした素材である。SUS303/SUS304やSUS316がもっとも使われている。高温に耐えることができる。高温・防錆性をもつ上で、光沢があり美しいため、建築、機械、医療、食器など生活の至るところにに使われている。

ステンレスの種類

ステンレスの種類は、SUS303、SUS304が多く使われ、その他、用途に合わせて、SUS316、SUS440C、SCS13が選ばれる。

成分 性質 特徴 磁性 引張強さ (N/mm2)
SUS303 17Cr-8Ni オーステナイト 快削 なし 520
SUS304 18Cr-8Ni オーステナイト 耐食 なし 520
SUS316 16Cr-12N オーステナイト 耐食・耐熱 なし 520
SUS440C 17Cr マルテンサイト 焼入れ硬化 あり 600
SCS13 18Cr-8Cr 鋳物 なし 440

SUS303

SUS303は、硫黄やリンを添加しているため、そのほかのステンレス(SUS304、SUS316)に比べ、切削性がよい。

SUS304

SUS304は錆びる恐れのある場所で使うステンレスでもっとも一般的に用いる。粘る性質が強く加工が難しい。

SUS316

SUS316とは、海水に強く耐熱性にも優れたステンレスである。SUS303/SUS316よりも性能がよく高価である。粘る性質が強く、加工が難しい。

SUS440C

SUS440Cは、焼き入れが可能なステンレスのため高い強度が期待できる。ただしさび色がでるため、加工前・加工後に真空中で熱処理(焼入れ・焼き戻し)が必要である。

溶接

ステンレスの溶接にはTIG溶接が用いられている。

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