RVI(相対活力指数)
RVI(相対活力指数)とは、主に金融市場において価格の勢いを測定するために用いられるテクニカル指標である。一定期間の終値と始値の差分を高値と安値の範囲で正規化し、買い手と売り手の活力を捉えようとする点が特徴的である。ボリンジャーバンドやRSIなどの他のオシレーター系指標と同様に、相場の転換点やトレンドの強弱を判断する材料として注目されている。本記事ではRVI(相対活力指数)の計算方法や特徴、活用のポイントなどを解説し、投資家が相場分析に取り入れる際の考え方について示す。
計算方法
計算式としては、各足の終値と始値の差を分子に、高値と安値の差を分母にして、その変動割合を数値化する点にRVI(相対活力指数)の基本がある。具体的には、(Close-Open)÷(High-Low)を一定期間にわたって移動平均化し、それとは別にシグナルラインを作成することが多い。基本ラインがシグナルラインを上抜けすれば買いシグナル、下抜けすれば売りシグナルと解釈されることが多く、視覚的にも理解しやすい特徴がある。しかし実際にはノイズが多く、短期的な値動きに振り回されないようにパラメータ設定を調整しながら利用されている。
特徴
終値が始値よりも高く推移しやすい上昇局面ではRVI(相対活力指数)の値がプラス圏に位置しやすく、下落局面ではマイナス圏に位置するというシンプルなメカニズムがある。これは相場の勢いを測定する上で直感的に理解しやすく、強気と弱気のバランスを定量的に示すことができる。また、移動平均化によって滑らかな線を描くため、過度に敏感なスパイクが抑えられる傾向がある。一方でトレンドが明確に出ている局面よりも、レンジ相場や転換点を探るときに有効性が高いとされ、特に相場の過熱感や反転の兆しを捉えたい投資家に利用されている。
活用方法
一般的には、基本ラインとシグナルラインのゴールデンクロスやデッドクロスを用いて売買判断を行う手法が知られている。ゴールデンクロスが示された際には買いを検討し、デッドクロスの場合は売りを考慮するのが典型的である。ただしRVI(相対活力指数)単独ではだましも多く、必ず他のテクニカル指標やファンダメンタルズ要因と併せて総合的に判断する必要がある。特に日足よりも短い時間足で利用する際は、騙しが頻発しやすい特徴があるため、ボリンジャーバンドやMACDなどと組み合わせて相対的に分析を行うのが望ましい。
他の指標との比較
RSIやストキャスティクスなどのオシレーターとの比較でいえば、RVI(相対活力指数)は終値と始値の関係に焦点を当てている点が際立つ。RSIは一定期間の上昇幅と下落幅を比較し、ストキャスティクスは終値と安値・高値の位置関係を評価するが、RVIはローソク足の始値と終値の差分に重きを置いているため、よりローソク足の構造に即した視点が得られるといえる。したがって、RSIやストキャスティクスが示す過熱感や売られすぎのシグナルとは異なるタイミングを示すことがあり、組み合わせ次第ではより多面的な相場観を形成できると考えられている。
注意点
相場は日々あらゆる要因で変動し、為替や株式、コモディティなど市場ごとに値動きの特性が異なる。ゆえにRVI(相対活力指数)も適切なパラメータを選択する必要があり、過度な短期設定ではノイズが多く、長期設定では反応が遅くなるというトレードオフが存在する。また、突発的なイベントや流動性の低下などで異常値が出た場合、指標そのものの信頼性が損なわれるリスクもある。さらに、テクニカル指標全般にいえることだが、過去の値動きを元に将来を推測するものであるため、常に市場の不確実性やファンダメンタルズ要素を考慮して運用を行うべきとされる。