FIFA ワールドカップ 2026 ヨルゴス・キリアコプーロス
ヨルゴス・キリアコプーロス(Giorgos Kyriakopoulos、ギリシャ語:Γιώργος Κυριακόπουλος、1996年2月5日生まれ)は、ギリシャ出身のプロサッカー選手である。ポジションはレフトバック、またはレフトウイングバック。身長178cm、左利き。ギリシャのスーペル・リーガ1所属クラブ、パナシナイコスFCに在籍し、ギリシャ代表としても活動する。アテネオリンピックの翌年にパトラスで生まれ、イタリア・セリエAで長年経験を積んだ後、帰国してギリシャ代表の左サイドを担う。2026 FIFAワールドカップ欧州予選では、ギリシャはグループCで3位に終わり、本大会出場を逃した。
選手プロフィール
ヨルゴス・キリアコプーロスは1996年2月5日、ギリシャ西部の港湾都市パトラスに生まれた。幼少期はティエラ・パトラスでプレーし、2011年に14歳でアステラス・トリポリスのアカデミーに移籍。U17・U20両チームで中心的存在として成長した。身長178cm、体重74kgと決して大柄ではないが、スピードと技術力を兼ね備えており、左サイドでの攻守両面での貢献が持ち味である。左サイドバックを主戦場としながら、レフトウイングバックや中盤左サイドでも対応可能な万能性を持つ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| フルネーム | Georgios Kyriakopoulos |
| 生年月日 | 1996年2月5日 |
| 出身地 | パトラス、ギリシャ |
| 身長 | 178 cm |
| 体重 | 74 kg |
| 利き足 | 左 |
| ポジション | レフトバック/レフトウイングバック |
| 現所属クラブ | パナシナイコスFC(ギリシャ) |
| 代表 | ギリシャ代表 |
ユース時代とアステラス・トリポリス
キリアコプーロスはアステラス・トリポリスの下部組織で才能を伸ばし、2013年に同クラブとプロ契約を結んだ。トップチームデビューは2014年1月22日のギリシャ・カップ、オリンピアコス戦(1-0の敗戦)であった。経験を積む目的で2015年にエルゴテリスへ、翌2016年にはラミアへと期限付き移籍を経験。帰還後はアステラスで主力に定着し、2016-17シーズンから2018-19シーズンにかけて安定した出場機会を確保。クロス精度の高さと積極的なオーバーラップで頭角を現し、イタリアのクラブからの注目を集めるようになった。アステラスでは通算58試合に出場し4ゴールを記録している。
サッスオーロ時代——セリエAでの飛躍
2019年9月2日、キリアコプーロスはイタリア・セリエAのUSサッスオーロへ移籍金20万ユーロの期限付き移籍で加入した。同年11月3日のレッチェ戦でセリエAデビューを飾り、初シーズンは17試合に出場して3アシストを記録する活躍でクラブに貢献。2020年6月、サッスオーロは購入オプション(120万ユーロ)を行使し完全移籍が成立した。2021年5月23日にはラツィオ戦でセリエA初得点を35mの豪快なシュートで決めた(試合は2-0の勝利)。サッスオーロ在籍中は90試合に出場し2ゴール・6アシストを記録。左サイドバックとして安定したパフォーマンスを継続し、セリエAでの地位を確立した。通算セリエA出場数は164試合、4ゴール・16アシストに及ぶ。
ボローニャ・モンツァへの移籍
2023年1月の移籍期間最終日、キリアコプーロスは買取オプション付きでボローニャFCへ期限付き移籍し、12試合に出場した。同年7月にはACモンツァへ1年間のローン移籍(条件付き義務買取付き)が成立。モンツァでは2024-25シーズンに34試合2ゴール4アシストと存在感を示した。特に2024年10月のヴェネツィア戦(2-2引き分け)でリーグ初ゴールを記録している。モンツァがセリエAに残留したことで条件が満たされ、移籍金300万ユーロでサッスオーロから完全移籍となった。しかし2025年夏、モンツァを離れギリシャへの帰国を決断した。
パナシナイコスへの帰国
2025年6月6日、キリアコプーロスはパナシナイコスFCと4年契約を締結し、約5年半ぶりにギリシャ・スーペル・リーガへ復帰した。パナシナイコスはスーペル・リーガ1の名門クラブであり、欧州カップ戦にも参戦する環境で経験を活かしている。2025-26シーズンはリーグ戦12試合のほか、UEFAヨーロッパリーグでも9試合に出場。クラブの主力左サイドバックとして安定したパフォーマンスを続けており、ギリシャ代表への継続召集にもつながっている。直近18試合で連続先発出場を達成するなど、コンディション面でも充実した状態を維持している。
ギリシャ代表としての歩み
キリアコプーロスは2014年から2018年にかけてU18・U19・U21の各年代別代表でプレーし、計20試合・1ゴールを記録した。フル代表デビューは2020年10月7日のオーストリアとの親善試合で、途中出場として初キャップを得た。以降はUEFAネーションズリーグや2026 FIFAワールドカップ欧州予選などの公式戦でも継続的に選出され、通算9キャップ(2025年11月時点)を重ねた。ギリシャ代表における左サイドバックとして確かな地位を占めるが、得点・アシストはまだ記録されていない。守備の堅実性と攻撃参加のバランスが買われ、スタメンか途中出場かを問わず重要な戦力として認識されている。
2026 FIFAワールドカップ予選
ギリシャは2026 FIFAワールドカップ欧州予選のグループCに、スコットランド・デンマーク・ベラルーシとともに組み合わせられた。キリアコプーロスは左サイドバックとしてコンスタントに代表召集を受け、資格戦を通じて代表を支えた。グループCはスコットランドが13ポイントで1位通過してワールドカップ本大会出場権を獲得、デンマークが11ポイントで2位となりプレーオフへ進出。ギリシャは7ポイントの3位に終わり、プレーオフ出場権を得ることなくグループステージで敗退が確定した。主要な試合では5-1でベラルーシを下す快勝もあった一方、デンマークには0-3・1-3と2度大敗し、スコットランドにも1-3で敗れるなど強豪相手に苦戦。本大会の舞台を踏むことは叶わなかった。
プレースタイルと特徴
キリアコプーロスのプレースタイルは、攻撃的なレフトバックとして知られる点にある。スピードとテクニックを活かした前線への積極的なオーバーラップが最大の武器であり、正確なクロスでチャンスを演出する。守備面では介入のタイミングが良く、対人守備にも定評がある。レフトバックを本職としながら、レフトウイングバック、さらには中盤左サイドや中央でのプレーにも対応できる戦術的柔軟性を持つ。イタリア・セリエAでの5年以上に及ぶ経験によって守備の読みと戦術理解が深化し、フィジカルの強い欧州のストライカーとの対峙でも通用する守備力を身につけた。チームの攻撃を左サイドから牽引する一方、ギリシャ代表における存在感をさらに高めていくことが求められている。
クラブ通算成績
以下は2025-26シーズン途中までの主要なクラブ別リーグ成績(公式戦通算は2025年時点で300試合・12ゴール)をまとめたものである。
| クラブ | 在籍期間 | リーグ | 出場 | 得点 |
|---|---|---|---|---|
| アステラス・トリポリス | 2013-2020 | スーペル・リーガ | 58 | 4 |
| エルゴテリス(ローン) | 2015-2016 | フットボールリーグ | 12 | 0 |
| ラミア(ローン) | 2016 | フットボールリーグ | 13 | 0 |
| サッスオーロ | 2019-2023 | セリエA | 90 | 2 |
| ボローニャ(ローン) | 2023 | セリエA | 12 | 0 |
| モンツァ(ローン含む) | 2023-2025 | セリエA | 62 | 2 |
| パナシナイコス | 2025- | スーペル・リーガ | 12 | 0 |
ギリシャサッカーにおける位置づけ
ギリシャ代表サッカーにとって、2026 FIFAワールドカップへの出場を逃したことはひとつの痛手となった。ギリシャが最後にワールドカップ本大会に出場したのは2014年のブラジル大会で、ラウンド16まで進出した実績を持つ。それ以降はユーロ・ワールドカップともに本大会出場から遠ざかる状態が続いている。キリアコプーロスはその流れのなかで左サイドの主力として期待を担う存在であり、イタリアでの長年の経験を持つ数少ない欧州トップリーグ経験者として代表チームで重要な役割を担う。FIFA ワールドカップ 2026でギリシャが本大会を体験できなかった現実を受け、次世代につなぐ架け橋としての役割がいっそう注目される。
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