FIFA ワールドカップ 2026 ナタン・アケ
ナタン・アケ(Nathan Benjamin Aké、1995年2月18日生まれ)は、オランダ・デン・ハーグ出身のプロサッカー選手である。ポジションはセンターバックを主とするディフェンダーで、プレミアリーグのマンチェスター・シティに所属する。対人守備の強度と空中戦の強さ、後方からのビルドアップ能力を兼ね備えた万能型センターバックとして評価されており、サッカーオランダ代表の一員として2026年北中米ワールドカップに臨む。
プロフィールと経歴
ナタン・アケは12歳まで地元のADOデン・ハーグで育ち、その後フェイエノールトのユースに在籍した。同世代最高クラスの素材と目されていたが、フェイエノールトでのトップチームデビューを待たず、2011年夏に名門チェルシーへと移籍した。チェルシー在籍中は複数のクラブへのレンタルを経ながら経験を積み、レディングFC、ワトフォードFC、AFCボーンマスへと期限付きで活躍の場を広げた。ワトフォードでは年間最優秀若手選手賞を受賞し、その後ボーンマスへ完全移籍してディフェンスリーダーとして頭角を現した。2020年8月にマンチェスター・シティへ移籍し、チャンピオンズリーグ優勝を含む数多くのタイトル獲得に貢献してきた。
プレースタイルと特徴
ナタン・アケの最大の武器は、フィジカルコンタクトに動じない対人守備と、空中戦での圧倒的な存在感である。身長180cmとセンターバックとしては際立って大柄ではないものの、筋力と跳躍力に優れ、クロス対応やセットプレーでの守備でも確かな強さを発揮する。また、正確なポジショニングと判断力を活かしたインターセプト能力も高く評価されており、マンチェスター・シティが志向するポゼッション主体のサッカーにおいてはビルドアップの起点としても機能する。ユーティリティ性も高く、状況によっては左サイドバックを務めることもある。戦術適応力の高さはペップ・グアルディオラ監督の複雑な守備システムの中でも証明されており、出場機会が限られる状況でも安定したパフォーマンスを維持してきた。
マンチェスター・シティでの実績
2020年にマンチェスター・シティへ加入した当初は、ルベン・ディアスやジョン・ストーンズら層の厚い守備陣の中で出場機会が限られていた。それでも2022-23シーズンには先発22試合出場でUEFAチャンピオンズリーグ優勝を含む国内外の三冠達成に貢献し、クラブにおける存在感を確固たるものとした。クラブレベルで積み上げたタイトルは、プレミアリーグ3回、FAカップ1回、EFLカップ1回、UEFAチャンピオンズリーグ1回、UEFAスーパーカップ1回に及ぶ。
オランダ代表としての歩み
ナタン・アケはU-17オランダ代表として2011年と2012年のUEFA U-17欧州選手権でいずれも優勝しており、とりわけ2012年大会ではキャプテンを務めた。A代表デビューは2017年5月のモロッコ戦で、以来定期的に代表に招集され続けている。2021年のUEFA EURO 2020ではグループリーグ初戦のウクライナ戦でアシストを記録し、2022年のFIFAワールドカップ2022にも出場した。2026年5月27日には2026 FIFAワールドカップに臨むオランダ代表26名に選出されている。代表通算出場数は42試合、得点は5得点(2024年7月時点)に達する。
2026ワールドカップにおけるオランダ代表の守備陣
ロナルド・クーマン監督率いる2026年大会のオランダ代表は、守備の安定を柱に据えた構成が特徴である。守備の絶対的要として君臨するのがキャプテンのフィルジル・ファン・ダイクで、その周囲をユリエン・ティンバー、ミッキー・ファン・デ・フェンらが固める。ナタン・アケはこの強固な守備陣において、ベテランの経験値と高い汎用性を持つ選手として位置づけられている。先発争いの激しい環境の中でも代表26名に選ばれた事実は、同選手が長年積み上げてきた信頼の証と言えよう。
主要ディフェンダー一覧(2026年大会メンバー)
2026年大会に向けたオランダ代表の守備陣の主な顔ぶれは以下の通りである。
| 選手名 | 所属クラブ | ポジション |
|---|---|---|
| フィルジル・ファン・ダイク | リバプール(イングランド) | センターバック |
| ナタン・アケ | マンチェスター・シティ(イングランド) | センターバック/左SB |
| ユリエン・ティンバー | アーセナル(イングランド) | センターバック/右SB |
| ミッキー・ファン・デ・フェン | トッテナム・ホットスパー(イングランド) | センターバック |
| マタイス・デ・リフト | マンチェスター・ユナイテッド(イングランド) | センターバック |
グループFと日本戦
2026年北中米ワールドカップにおいて、オランダはグループFに振り分けられ、サッカー日本代表、チュニジア、欧州プレーオフ通過国と同居することになった。日本との初戦は日本時間2026年6月15日(月)午前5時にアメリカ・ダラスでキックオフを迎える。データ会社『Opta』の試算でもグループFは全グループ中3番目に難度が高い激戦区とされており、オランダはポット1枠としてグループ首位通過の最有力候補と目されている。ナタン・アケはこの大舞台においてもオランダ守備陣を支える存在として期待される。日本代表にとって、アケのような空中戦と対人守備に長けたセンターバックをいかに攻略するかが序盤の重要な課題となるだろう。
主なタイトル
ナタン・アケがクラブおよび代表でこれまでに獲得した主なタイトルは以下の通りである。
- UEFA U-17欧州選手権:2回(2011年・2012年)※2012年はキャプテン
- プレミアリーグ:4回(チェルシー1回、マンチェスター・シティ3回)
- FAカップ:1回(マンチェスター・シティ、2022-23)
- EFLカップ:2回(チェルシー1回、マンチェスター・シティ1回)
- UEFAチャンピオンズリーグ:1回(マンチェスター・シティ、2022-23)
- UEFAスーパーカップ:1回(マンチェスター・シティ、2023)
- UEFAヨーロッパリーグ:1回(チェルシー、2012-13)
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