FIFA ワールドカップ 2026 コンスタンティノス・クリエラキス|ギリシャの守護神、W杯初陣へ

FIFA ワールドカップ 2026 コンスタンティノス・クリエラキス

コンスタンティノス・クリエラキス(Konstantinos Koulierakis、ギリシャ語:Κωνσταντίνος Κουλιεράκης、2003年11月28日生まれ)は、ギリシャ出身のプロサッカー選手。ポジションはセンターバック。ドイツのブンデスリーガに所属するVfLヴォルフスブルクおよびギリシャ代表でプレーする。クレタ島ハニア生まれで、2017年にPAOKアカデミーへ加入。18歳でトップチームデビューを果たした後、急速な成長でギリシャ国内最高の若手ディフェンダーの一人と評される。2024年8月にヴォルフスブルクへ移籍してブンデスリーガでも存在感を発揮し、FIFA ワールドカップ 2026欧州予選では5試合に出場してギリシャ代表の最終ラインを牽引した。

選手プロフィール

コンスタンティノス・クリエラキスは身長188cm、体重78kgの大柄なセンターバックで、左利きという点が最大の特徴である。左足のビルドアップ精度が高く、センターバックとしてボールを持ち前進するプレーを得意とする。中盤ラインに侵入してパスをさばく判断力と、空中戦・対人守備での強さを兼ね備える。PAOKアカデミー時代は攻撃的ミッドフィルダーとしてプレーしていたが、14歳でディフェンシブMFに転向し、その後U-17時代にセンターバックへとコンバートされた。自らの強みについて「左足と、ピッチ上で責任を一手に担えること」と語り、弱点として「自信過剰になりすぎないようコントロールする必要がある」とも述べるなど、若くして高い自己分析能力を持つ。

項目 詳細
フルネーム コンスタンティノス・クリエラキス(Konstantinos Koulierakis)
生年月日 2003年11月28日(22歳)
出身地 ギリシャ・クレタ島ハニア
身長 188cm
利き足 左足
ポジション センターバック
背番号 4
所属クラブ VfLヴォルフスブルク(ドイツ)
代表 ギリシャ代表
市場価値 約2,660万ユーロ(2026年時点)

ユース時代——クレタからテッサロニキへ

クリエラキスはクレタ島ハニアでサッカーを始め、地元のDoxa PachianonおよびCalcetto F.C.フットボールアカデミーで育った。14歳となった2017年、テッサロニキを本拠地とするPAOKのアカデミーから誘いを受け、はるばるクレタ島からテッサロニキへ移住した。PAOKユースではU-17で2019-20シーズン、U-19で2020-21シーズンとスーパーリーグK19を連覇し、個人としての才能を磨き続けた。U-17、U-19と年代別ギリシャ代表にも選出され、着実に代表キャリアのステップを踏んでいった。アカデミー時代のコーチ陣は彼の冷静なプレーぶりと左足のテクニックを高く評価しており、トップチームへの引き上げも周囲にとって時間の問題と見られていた。

PAOKでのキャリア——ギリシャの若き守護神

2021-22シーズンにPAOK Bでのキャリアをスタートさせたクリエラキスは、2022年の就任前プレシーズンマッチでオランダのヘーレンフェーンとの親善試合に出場し、多くのスカウトの目に留まった。クラブ側は当時の移籍価格を1,500万ユーロと設定していたとも伝えられる。同年8月20日、パネトリコス戦(1-0の勝利)でリーグデビューを果たし、以降はスタメンの座を確保。2022-23シーズンは全コンペティション合計31試合に出場し、フィオレンティーナなど欧州の強豪クラブも獲得に関心を示した。2023-24シーズンには3月のUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ・ラウンドオブ16でディナモ・ザグレブ戦に2ゴール1アシストという圧巻のパフォーマンスでマン・オブ・ザ・マッチを受賞。同シーズン終了時にはPAOKが1985年以来39年ぶりのスーパーリーグ優勝を達成し、スーパーリーグ・ギリシャ最優秀イレブンに2年連続で選出された。PAOKでの通算成績はリーグ47試合3ゴールを含む全73試合9ゴールと、センターバックとしては傑出した攻撃貢献度を誇る。

ヴォルフスブルクへの移籍——ブンデスリーガで飛躍

2024年8月20日、VfLヴォルフスブルクへの移籍が正式に発表された。移籍金は報道によれば約1,200万ユーロプラスオプションとされ、2029年6月までの5年契約を締結した。PAOKがUEFAヨーロッパリーグのプレーオフを戦っていたため、実際の合流は8月29日まで延期された。2024年9月14日のアイントラハト・フランクフルト戦でブンデスリーガデビューを果たし、20歳290日という若さでトップ5リーグのピッチに立った。初年度の2024-25シーズンはリーグ30試合に出場し、守備の主軸としてチームに定着。2025-26シーズンはさらなる成長を示し、リーグ29試合出場・4ゴール1アシストを記録してクラブの得点ランキング3位タイにも名を連ねた。センターバックがブンデスリーガ内で得点ランキング上位に入るのは異例であり、攻撃参加能力の高さを示している。

ヴォルフスブルクでの主要スタッツ(2025-26シーズン)

2025-26シーズンのクリエラキスはブンデスリーガで29試合に出場し、2,481分のプレータイムを記録した。4ゴール1アシストに加え、総走行距離は277.4kmに達する。パス成功率は84.68%と高く、1試合平均53回のパス数をこなしながら守備ラインを構成した。90分換算のデュエル勝率も安定しており、ブンデスリーガのセンターバック陣の中でもゴール数・出場時間・試合数で上位に位置する評価を受けた。

ギリシャ代表——W杯予選での役割

2022年9月、当時監督を務めていたグスタボ・ポエットによってギリシャ代表に初招集されたクリエラキスは、PAOK史上2番目に若い代表召集選手(18歳9ヶ月22日)として注目を集めた。U-21合宿直前に予想外のA代表昇格を通知されたというエピソードが伝えられており、彼自身「突然のことだったが、まったく予想外でもなかった」と述べている。FIFA ワールドカップ 2026欧州予選では、ギリシャが所属したグループCでコスタス・マヴロパノスらとともに守備の柱として5試合に出場した。予選通算でのデュエル勝利数22は、チーム内でクリスティス・ツォリスに次ぐ数値であった。グループCはデンマーク・スコットランド・ベラルーシとともに戦い、スコットランドとは激しい直接対決を繰り広げた。ギリシャは最終的にグループ3位に終わり、ワールドカップ本大会への出場権獲得は叶わなかった。

2026年W杯欧州予選グループCの戦い

クリエラキスが出場したグループCは2025年9月から11月にかけて行われ、デンマーク・ギリシャ・スコットランド・ベラルーシの4カ国で争われた。ギリシャは開幕節でベラルーシに5-1と快勝し好発進したものの、続くデンマーク戦で0-3と大敗を喫した。スコットランドとはアウェーで1-3と敗れたのち、ホームでは3-2と勝利するなど競り合いを見せた。しかし終盤にかけて失速し、デンマークとスコットランドの背後に沈んでグループ3位で予選を終了した。グループCでのギリシャの崩壊は、ハンパーク(グラスゴー)でのスコットランド戦を60%以上のボール支配率で1-0とリードしながら最後30分で3-1と逆転された試合に象徴される。スコットランド代表とともに予選終盤に激しいグループ内競争を演じたが、出場権獲得という目標は達成に至らなかった。

プレースタイル——攻守に長けた現代型CB

クリエラキスは左利きのセンターバックとして、現代サッカーで求められるビルドアップ能力を高水準で備えている。後ろからボールを引き取ってスペースへ運ぶ推進力は高く評価されており、センターバックでありながらシーズンに複数ゴールを決める攻撃参加も特筆される。PAOKの育成スタッフは彼の最大の武器として「左足のクオリティ」と「ピッチ上での責任感」を挙げており、危険を好む積極的な守備ラインコントロールも彼のトレードマークである。一方でイエローカードの多さは課題として指摘されており、2025-26シーズンのブンデスリーガでは29試合で5枚を受けた。センターバックとしての総合的な完成度はまだ発展途上であるが、22歳という年齢を考慮すれば欧州トップレベルでの適応の早さは際立っている。

タイトルと個人表彰

クリエラキスがこれまでに獲得した主要タイトルは以下の通りである。クラブレベルではPAOKとともに2023-24シーズンのスーパーリーグ・ギリシャで優勝(1985年以来39年ぶりのリーグ制覇)を達成。ユース時代にはPAOKでU-19リーグを2連覇(2019-20・2020-21シーズン)している。個人表彰としてはスーパーリーグ最優秀イレブンに2022-23・2023-24と2年連続選出、また2024年3月のPAOK月間最優秀選手賞を受賞した。移籍金や市場価値の急騰も実績の裏付けであり、2026年時点での市場価値は約2,660万ユーロと評価されている。

シーズン 所属 リーグ出場 ゴール 全大会出場 全大会ゴール
2021-22 PAOK B 22 0 22 0
2022-23 PAOK 25 2 31 2
2023-24 PAOK 22 1 37 4
2024-25 ヴォルフスブルク 30 0 33 0
2025-26 ヴォルフスブルク 29 4 32 4
通算 128 7 155 10

ギリシャ代表通算成績

ギリシャ代表におけるクリエラキスの成績は、2022年のデビューから2026年6月時点までで通算21試合出場・0ゴールである。ポジションの性格上、得点には至っていないが、デュエル勝利数やインターセプトなどの守備指標では代表チーム内でも上位に位置する。ギリシャ代表では背番号3番を着用し、コスタス・マヴロパノスとセンターバックのポジションを競い合いながらも、2025-26シーズンのヴォルフスブルクでの活躍により代表内での序列を高めた。22歳という若さで欧州トップリーグで存在感を示すクリエラキスは、次回以降の大会でのギリシャ代表の守備の軸として期待される存在である。

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