FIFA ワールドカップ 2026 ケニー・マクリーン|スコットランド代表の中盤を担う万能型MF

FIFA ワールドカップ 2026 ケニー・マクリーン

ケニー・マクリーン(Kenneth McLean、1992年1月8日生まれ)は、スコットランド出身のプロサッカー選手である。ポジションはセントラルミッドフィルダーまたは左サイドミッドフィルダーで、EFLチャンピオンシップのノリッジ・シティFCに所属し、同クラブのキャプテンを務める。スコットランド代表として57キャップを誇るベテランであり、2026年5月19日に発表されたFIFA ワールドカップ 2026のスコットランド代表26名に選出された。2025年11月に行われたデンマーク戦において自陣ハーフウェーラインから豪快なシュートを決め、スコットランドの1998年以来となるワールドカップ出場を確定させたことで、一躍国民的英雄となった人物である。身長183cm、左利き、背番号23。

選手プロフィール

ケニー・マクリーンはスコットランドのサウス・ラナークシャー州ラザーグレンで生まれ、カンバーラングのキャスキン高校に通った。幼少期はアバディーンFCおよびレンジャーズFCのユースアカデミーで育ったが、2008年にレンジャーズとの契約更新を行わずセント・ミレンFCに加入した。セント・ミレンでは2009-10シーズンに二部相当のアーブロースFCへ1年間ローン移籍を経験した後、翌シーズンよりトップチームに定着。攻撃的なミッドフィルダーとして頭角を現し、2011-12シーズンにはスコティッシュ・プレミアリーグの若手有望株として注目を集めた。左足のキック精度に特長を持ち、前方への推進力あるパス供給とオフ・ザ・ボールのランが持ち味とされる。

本名 Kenneth McLean(ケネス・マクリーン)
生年月日 1992年1月8日(34歳)
出身地 スコットランド・ラザーグレン
ポジション セントラルミッドフィルダー / 左MF
利き足
身長 183cm
所属クラブ ノリッジ・シティFC(イングランド・チャンピオンシップ)
背番号 23
代表キャップ 57(3ゴール)

クラブキャリア

ケニー・マクリーンはセント・ミレンでのキャリアを経て、2015年2月にアバディーンFCと3年半の契約を締結した。アバディーンでは3シーズンで通算ほぼ110試合に出場し、スコットランドを代表するミッドフィルダーとしての地位を確立した。2018年1月にイングランドのノリッジ・シティFCへ移籍(同シーズン残りはアバディーンへのローン残留)し、2018-19シーズンのEFLチャンピオンシップ優勝に貢献してプレミアリーグ昇格を果たした。プレミアリーグでの初シーズンとなった2019-20シーズンのマンチェスター・シティ戦では先制ゴールを決め、チームを3-2の金星に導く活躍を見せた。その後ノリッジはプレミアリーグとチャンピオンシップを行き来したが、マクリーンはクラブの中心選手であり続け、2023-24シーズンと2025-26シーズンにサポーターが選ぶクラブ年間最優秀選手賞を受賞した。2026年5月にはノリッジ・シティとの2年間の新契約に署名し、引き続きクラブキャプテンを務めることが発表された。

クラブ年度別主要成績

ケニー・マクリーンのキャリア通算クラブ出場数(親善試合等を除く)は600試合を超え、ゴール数は58、アシスト数は29に達する。チャンピオンシップを主戦場とし、ノリッジ・シティにおいてはPK成功率約93%という高精度も記録している。2025-26シーズンはチャンピオンシップで42試合出場・3ゴールという成績を残した。

  • セント・ミレンFC(2010-15):SPL/プレミアリーグで通算約130試合・20ゴール超
  • アバディーンFC(2015-18):スコットランド・プレミアシップで通算約90試合・16ゴール
  • ノリッジ・シティFC(2018-現在):チャンピオンシップおよびプレミアリーグで通算350試合超

スコットランド代表でのキャリア

ケニー・マクリーンは2016年3月のチェコとの親善試合でフル代表デビューを果たした。以降、着実にキャップ数を積み重ね、2019年3月のサンマリノ戦で代表初ゴールを記録した。UEFA EURO 2020予選ではイスラエル戦およびセルビア戦のプレーオフPK戦でいずれも成功を収め、スコットランドの大会出場権獲得に貢献したが、膝の靭帯損傷により本大会は欠場を余儀なくされた。2023年6月にはUEFA EURO 2024予選のノルウェー戦で決勝ゴールを挙げ、チームを2-1の勝利に導いた。2024年のEURO 2024では本大会メンバーに選出されたが、スコットランドはグループAを勝ち点1で最下位敗退。2025年3月にはギリシャとのUEFAネーションズリーグ・プレーオフ第2戦で50キャップを達成した。

デンマーク戦の伝説的ゴール

2025年11月18日、FIFA ワールドカップ 2026 欧州予選グループCの最終節、スコットランドはアウェーでデンマークと対戦した。スコットランドは1-0でリードしていたが、10人となったデンマークに2度追いつかれ3-2とリードした直後の後半アディショナルタイム、ケニー・マクリーンは途中出場からわずかな時間でボールを受けると、ハーフウェーライン付近から迷わずシュートを放った。ボールはアーチを描き、バックペダルを踏んでいたGKカスパー・シュマイケルの頭上を越えてネットに吸い込まれ、スコアを4-2とした。この劇的な一撃により、スコットランドは1998年以来28年ぶりとなるFIFA ワールドカップ 2026への出場を確定させた。スコットランドの国民詩人パドレイク・マコイはこのゴールに感銘を受け、ゲール語と英語によるふたつの詩を献呈したことでも知られる。

2026 FIFAワールドカップへの選出

スティーヴ・クラーク監督は2026年5月19日、FIFA ワールドカップ 2026に挑む26名の最終メンバーを発表し、ケニー・マクリーンはミッドフィルダーの一人として名を連ねた。34歳のベテランにとって、これが初めてのシニアレベルのワールドカップ出場となる。スコットランドはグループCに入り、ブラジル・モロッコ・ハイチと同組となった。ワールドカップ直前の壮行試合ではキュラソーと4-1で対戦し、マクリーンは57キャップ目となるこの試合でも精力的なプレーを見せた。本大会ではスコットランドの中盤の核として、スコット・マクトミネイやジョン・マッギン(後に負傷離脱)らとともにチームを支える役割が期待された。

グループCでのスコットランドの戦い

ケニー・マクリーンが背番号23を付けて臨んだFIFA ワールドカップ 2026グループCの初戦は、2026年6月13日(現地時間)にボストン・スタジアムで行われたハイチ戦であった。スコットランドはジョン・マッギンの得点により1-0で勝利し、28年ぶりのワールドカップ白星を挙げた。スコットランドが所属するグループCは、FIFA ワールドカップ 2026の強豪国ブラジルを擁するグループであり、マクリーンを含む中盤陣の組織的守備と攻撃への素早い切り替えがグループ突破に向けた鍵を握る。

プレースタイルと特徴

ケニー・マクリーンのプレースタイルは、前方へのプログレッシブパスとクロスによる攻撃参加を中心とした「ゲームメーカー」型のセントラルミッドフィルダーである。スコットランドU-19時代の指導者は彼の左足を「豆の缶詰を開けられるほど正確」と表現し、パスのタイミングと精度の高さを特筆している。中盤の深い位置でボールを受け、サイドや縦方向への速いパスでリズムを作るプレーが得意で、センターフォワードへのスルーパスも武器の一つである。また、コーナーキックやフリーキックなどのセットプレーキッカーも担う。身体的には183cmの上背を持ち、空中戦でもある程度の強さを見せる。PK成功率が約93%に達するほどの精神的な安定感も評価されており、EURO 2020予選のプレーオフでチームが二度のPK戦を制した際には連続してPKを決め切っている。34歳を迎えた現在も精力的なプレースタイルを維持しており、ノリッジでのキャプテンシーを通じてリーダーシップの面でも高い評価を受けている。

スコットランド代表での主な記録

ケニー・マクリーンのスコットランド代表における主なマイルストーンは下記のとおりである。代表通算3ゴールはいずれも重要な試合での一撃であり、量より質を重視した国際実績と言える。ワールドカップ出場決定弾となったデンマーク戦のゴールは特に「スコットランドサッカー史に残る一撃」として語り継がれている。

  • 2016年3月:フル代表デビュー(チェコ戦)
  • 2019年3月:代表初ゴール(サンマリノ戦)
  • 2020年:EURO 2020プレーオフPK戦でイスラエル戦・セルビア戦の決定的なPKを決める
  • 2023年6月:EURO 2024予選ノルウェー戦で決勝ゴール
  • 2025年3月:代表50キャップ到達(ギリシャ戦)
  • 2025年11月:デンマーク戦でハーフウェーライン弾、スコットランドのW杯出場を決定
  • 2026年5月:FIFA ワールドカップ 2026スコットランド代表26名に選出

ノリッジ・シティでのキャプテンシー

クラブレベルではケニー・マクリーンはノリッジ・シティのキャプテンとして絶大な信頼を集めている。グラント・ハンリーがケガで離脱した際に暫定的にキャプテンマークを巻いたが、2025年1月にハンリーがクラブを離れると正式にキャプテンに就任した。2025-26シーズンはチャンピオンシップで42試合に出場し、3ゴール・5アシストを記録。クラブサポーターによる年間最優秀選手賞を自身2度目の受賞で飾り、2026年5月には2028年まで継続する新2年契約に署名した。ピッチ内外での求心力とプロフェッショナリズムが評価され、ノリッジの象徴的存在となっている。スコットランド代表においても、クラブでのリーダー経験がチームの精神的支柱として機能している。

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