FIFA ワールドカップ 2026 カゼミーロ
カゼミーロ(Casemiro、本名:カルロス・エンリケ・ジョゼ・フランシスコ・ヴェナンシオ・カジミーロ、1992年2月23日生まれ)は、ブラジル・サンパウロ州サン・ジョゼ・ドス・カンポス出身のプロサッカー選手。ポジションは守備的ミッドフィールダーで、マンチェスター・ユナイテッドFCに所属する。2026年5月18日、カルロ・アンチェロッティ監督率いるブラジル代表メンバー26名の一人としてFIFA ワールドカップ 2026に臨む最終メンバーに選出された。レアル・マドリードでチャンピオンズリーグを5度制覇した経歴を持ち、「世界最高の守備的ミッドフィールダー」の一人として長年評価されてきた。ブラジル代表では背番号5を着け、中盤の底からチームを支える役割を担う。
プロフィールと生い立ち
カゼミーロは1992年2月23日、ブラジル・サンパウロ州サン・ジョゼ・ドス・カンポスに生まれた。幼少期にサンパウロFCのトライアルに参加した際、当初はフォワードとして挑んだが、ライバルが少ない守備的ミッドフィールダーとして参加した経緯がある。2002年にサンパウロFCのユースアカデミーに入団し、2010年にトップチームへ昇格してプロキャリアをスタートさせた。身長185cm・体重80kgの恵まれた体格を活かした対人守備の強さと、危機察知能力の高さが特長である。
クラブキャリア
サンパウロFCでプロデビューを果たしたカゼミーロは、2013年にレアル・マドリードのBチームへ移籍。FCポルトへのレンタルを経て、2015〜2016シーズンからトップチームの主力に定着した。ジネディーヌ・ジダン監督のもとでその評価は急上昇し、チャンピオンズリーグ3連覇(2016・2017・2018年)を含む計5度のCL優勝に貢献した。レアル・マドリードでの公式戦通算310試合出場31得点という記録を残し、2022年8月に約70億円規模の移籍金でマンチェスター・ユナイテッドへ完全移籍。かつてレアル・マドリードで活躍したクロード・マケレレと比較されることが多く、カゼミーロ本人も自身とマケレレのプレースタイルの類似性を認めている。
プレースタイル
カゼミーロの最大の武器は、インサイドハーフの背後や中央のスペースを埋める守備範囲の広さにある。危機察知能力が非常に高く、相手がチャンスを作りそうな瞬間を察知してファール覚悟で潰しに行く積極性が持ち味だ。左右のスライドが速く、複数の守備的ポジションをこなせるユーティリティー性も兼ね備えている。守備だけでなく、ヘディングの強さからセットプレーで貴重な得点源となる場面もあり、強烈なミドルシュートを持つなど攻撃面にも貢献できる。中盤での汗かき役として、ヴィニシウス・ジュニオールやネイマールら前線の選手が輝くための基盤を作ることに長けている。
ブラジル代表での歩み
カゼミーロはU-17、U-20を経て、2011年にアルゼンチン代表との親善試合でフル代表デビューを果たした(スコアは0-0の引き分け)。その後、2018年のロシアワールドカップでも代表メンバーに選ばれ、2019年のコパ・アメリカではブラジルの優勝メンバーの一員としてタイトルを獲得した。2022年のカタールワールドカップにも出場し、ブラジルのグループステージ突破に貢献した。代表での出場を重ねるたびに中盤の守備的要として評価を高め、FIFA ワールドカップ 2026ではアンチェロッティ体制のブラジル代表における中盤の柱として期待されている。
2026年ワールドカップ代表選出
2026年5月18日、ブラジルサッカー連盟(CBF)はFIFA ワールドカップ 2026に臨む代表メンバー26名を発表した。カゼミーロはMF枠で順当に名を連ね、ブルーノ・ギマランイス、ファビーニョ、ルーカス・パケタらと中盤を構成する。アンチェロッティ監督とはレアル・マドリード時代から師弟関係にあり、その信頼関係はW杯の舞台でも引き継がれている。ブラジルはFIFAランキング6位(2026年6月時点)でグループCに配置され、モロッコ、ハイチ、スコットランドと同居する。2002年の日韓大会以来となる24年ぶり通算6回目の優勝を目指しており、カゼミーロの守備力は悲願達成に向けた重要なピースと見なされている。
グループC第1節・モロッコ戦での出場
2026年6月14日に行われたグループC開幕戦、ブラジル対モロッコ戦(1-1の引き分け)にカゼミーロは先発出場した。前半39分にはイエローカードを受けるなど、モロッコの素早いカウンターに翻弄される場面もあり、アンチェロッティ監督は後半からファビーニョへの交代を選択した。前半のブラジルは相手の勢いに押される展開となり、カゼミーロの45分間は本来のパフォーマンスとはかけ離れたものとなった。試合はヴィニシウス・ジュニオールの同点弾により1-1で終了し、ブラジルのグループステージ突破に向けて残り2試合での修正が課題として浮上している。今後の試合におけるカゼミーロの役割とコンディションは、ブラジルの組み合わせを左右する重要な焦点となっている。
アンチェロッティ体制との関係
カルロ・アンチェロッティ監督は2025年5月にブラジル代表の指揮を執るようになり、カゼミーロはその就任直後の代表活動から招集され続けた。アンチェロッティ監督はレアル・マドリード時代にカゼミーロの先発起用を後押しし、チャンピオンズリーグ制覇の一因となった人物でもある。ワールドカップ 2026においても、守備的中盤の核としてカゼミーロを起用する方針は変わらず、ブラジル代表の戦術の根幹をなしている。レアル・マドリード時代にともにプレーしたシャビ・アロンソについて、アンチェロッティから「ピッチ内外問わずずっと見ていろ」と指示されたエピソードも知られており、カゼミーロにとってアンチェロッティは単なる監督以上の存在である。
ブラジルのグループCと大会展望
ブラジルはグループCでモロッコ、ハイチ、スコットランドと対戦する。第1節のモロッコ戦は苦しみながらも1-1と引き分け、残り2試合での決勝トーナメント進出が求められる。優勝候補筆頭はスペイン・フランス・イングランドとされており、ブラジルはアルゼンチンやポルトガルと並ぶ第4シードに位置づけられている。FIFAランキングでは6位に位置し、24年ぶりとなる優勝を狙う。カゼミーロをはじめ、ヴィニシウス・ジュニオールやブルーノ・ギマランイスらタレントを揃えるブラジルにとって、決勝トーナメント進出はもちろん、その先の頂点も視野に入れた大会となる。
ブラジル代表の主なメンバー(2026年ワールドカップ)
アンチェロッティ体制のブラジル代表は各ポジションに実力者を揃え、総合力の高いスカッドを形成している。主要選手は以下の通り。
- GK:アリソン(リバプール)、エデルソン(フェネルバフチェ)
- DF:マルキーニョス(パリ・サンジェルマン)、ガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル)、ブレーメル(ユベントス)
- MF:カゼミーロ(マンチェスター・ユナイテッド)、ブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル)、ルーカス・パケタ(フラメンゴ)
- FW:ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)、ラフィーニャ(バルセロナ)、ネイマール(サントス)、マテウス・クーニャ(マンチェスター・ユナイテッド)
主なタイトルと実績
カゼミーロはクラブと代表の両方で数多くのタイトルを獲得してきた。レアル・マドリードでの在籍期間中に積み上げた栄誉は、現役選手のなかでも屈指の水準にある。主な実績を以下に示す。
- UEFAチャンピオンズリーグ優勝:5回(2016・2017・2018・2022年ほか/レアル・マドリード)
- ラ・リーガ優勝:3回(レアル・マドリード)
- コパ・アメリカ優勝:1回(2019年/ブラジル代表)
- FIFA ワールドカップ出場:2018年ロシア大会、2022年カタール大会、2026年北中米大会
- FIFA U-20ワールドカップ出場:2011年コロンビア大会
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