FIFA ワールドカップ 2026 ウルグアイサッカー代表|4度目の頂点へ、南米の古豪が挑む

FIFA ワールドカップ 2026 ウルグアイサッカー代表

FIFA ワールドカップ 2026 ウルグアイサッカー代表は、2026年北中米ワールドカップに出場するウルグアイの男子代表チームである。通算15回目の本大会出場となる今大会では、グループHにスペイン・サウジアラビア・カーボベルデと同組で配置された。指揮を執るのはアルゼンチン出身の名将マルセロ・ビエルサ監督。2022年カタール大会のグループステージ敗退という屈辱を糧に、フェデリコ・バルベルデ、マヌエル・ウガルテ、ダルウィン・ヌニェスら新世代の欧州組を中心に据えた陣容で雪辱を期す。スアレス・カバーニ時代から本格的に世代交代を果たした「ラ・セレステ」が、史上初の48カ国参加大会で南米の誇りを背負う。

ウルグアイ代表の歴史とW杯における実績

FIFA ワールドカップ 2026 ウルグアイサッカー代表の前身となるウルグアイ代表は、1930年に自国で開催された第1回ワールドカップを制した、サッカー史上最初の世界王者である。1950年ブラジル大会でも優勝を果たし、合計2度の世界制覇はいまも「ラ・セレステ」の誇りとして語り継がれている。近年では2010年南アフリカ大会でベスト4(4位)に入り、フォルランが大会MVPと得点王を同時受賞する黄金期を迎えた。2014年はベスト16、2018年はベスト8と着実に決勝トーナメントを勝ち進んだが、2022年カタール大会ではポルトガルと韓国に阻まれ、勝ち点3のままグループステージで姿を消した。この屈辱がビエルサ監督招聘と大規模な世代交代の直接的な契機となった。

2026年南米予選と出場権獲得の経緯

ウルグアイはFIFAワールドカップ2026南米予選(CONMEBOL)18試合を戦い、4位で本大会出場権を確定させた。予選序盤の6試合は4勝1分1敗と好調に滑り出したが、コパ・アメリカ2024の3位に終わった後から失速。12試合で3勝止まりとなる苦しい時期が続き、2024年11月のアメリカとの国際親善試合では1-5の大敗を喫して国内から批判を受けた。それでも最終的には勝ち点27を積み上げ、6位以内の南米自動出場権を確保。FIFA ワールドカップ 2026 出場国のCONMEBOL枠6カ国の一角として本大会への切符を手にした。

グループHの組み合わせと対戦日程

ウルグアイはFIFA ワールドカップ 2026 組み合わせ抽選の結果、グループHに振り分けられた。FIFA ワールドカップ 2026 グループステージにおける試合日程は、6月15日にサウジアラビア代表、6月21日にカーボベルデ代表、6月26日にスペイン代表と対戦する順序である。スペインはFIFA ワールドカップ 2026 FIFAランキングで2位に位置する強豪であり、グループ内では最大の壁となる。一方でサウジアラビア・カーボベルデとの2試合は勝ち点を積み上げる現実的な狙い目とみられており、ウルグアイがグループ2位以上でのラウンド32進出を果たすか否かが南米の注目を集めている。

指揮官マルセロ・ビエルサの戦術と理念

マルセロ・ビエルサは1955年アルゼンチン・ロサリオ生まれ。「エル・ロコ(狂人)」の異名を取る戦術家であり、2023年5月にウルグアイ代表監督に就任した。過去にはアルゼンチン代表(2002年W杯)、チリ代表(2010年W杯・ベスト16)、マルセイユ、リーズ・ユナイテッドなどで指揮を執り、高強度プレスと縦に速い攻撃を基盤とする独自のサッカー哲学で知られる。就任後のウルグアイは、スアレス・カバーニら黄金世代からの大規模な世代交代を断行。カタール大会では6名が35歳以上だった陣容を一新し、欧州主要リーグで活躍する20代の選手中心のスカッドへと再編した。ビエルサ監督は今大会後に退任の意向を表明しており、今大会が同監督にとって代表での集大成となる。

本大会登録メンバー26名

2026年5月31日に発表されたW杯登録メンバーは以下の通りである。GKはセルヒオ・ロシェ(インテルナシオナル)、フェルナンド・ムスレラ(エストゥディアンテス)、サンティアゴ・メレ(モンテレイ)の3名。DF陣はロナルド・アラウホ(バルセロナ)、ホセ・マリア・ヒメネス(アトレティコ・マドリード)、マティアス・オリベラ(ナポリ)、ホアキン・ピケレス(パルメイラス)ら8名。MFはフェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリード)、マヌエル・ウガルテ(マンチェスター・ユナイテッド)、ロドリゴ・ベンタンクール(トッテナム)、ジョルジアン・デ・アラスカエタ(フラメンゴ)、ニコラス・デ・ラ・クルス(フラメンゴ)ら12名。FWはダルウィン・ヌニェス(アル・ヒラル)、ファクンド・ペリストリ(パナシナイコス)ら3名で構成される。なお、39歳のルイス・スアレスは代表復帰を熱望しながらも選外となった。

ポジション 選手名 所属クラブ
GK セルヒオ・ロシェ インテルナシオナル(ブラジル)
GK フェルナンド・ムスレラ エストゥディアンテス(アルゼンチン)
GK サンティアゴ・メレ モンテレイ(メキシコ)
DF ロナルド・アラウホ バルセロナ(スペイン)
DF ホセ・マリア・ヒメネス アトレティコ・マドリード(スペイン)
DF マティアス・オリベラ ナポリ(イタリア)
DF ホアキン・ピケレス パルメイラス(ブラジル)
DF セバスティアン・カセレス クラブ・アメリカ(メキシコ)
DF サンティ・ブエノ ウォルヴァーハンプトン(イングランド)
DF ギジェルモ・バレラ フラメンゴ(ブラジル)
DF マティアス・ビーニャ リーベル・プレート(アルゼンチン)
MF フェデリコ・バルベルデ レアル・マドリード(スペイン)
MF マヌエル・ウガルテ マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
MF ロドリゴ・ベンタンクール トッテナム・ホットスパー(イングランド)
MF ジョルジアン・デ・アラスカエタ フラメンゴ(ブラジル)
MF ニコラス・デ・ラ・クルス フラメンゴ(ブラジル)
MF マキシミリアーノ・アラウホ スポルティング(ポルトガル)
MF ファクンド・ペリストリ パナシナイコス(ギリシャ)
MF アグスティン・カノッビオ フルミネンセ(ブラジル)
MF ロドリゴ・サラサール ブラガ(ポルトガル)
MF エミリアーノ・マルティネス パルメイラス(ブラジル)
MF フアン・マヌエル・サナブリア レアル・ソルトレイク(アメリカ)
MF ブライアン・ロドリゲス クラブ・アメリカ(メキシコ)
FW ダルウィン・ヌニェス アル・ヒラル(サウジアラビア)
FW ロドリゴ・アギーレ ティグレス(メキシコ)
FW フェデリコ・ビニャス オビエド(スペイン)

注目選手:バルベルデ・ウガルテ・ヌニェス

新世代ウルグアイの核を担う3選手がいる。MFフェデリコ・バルベルデはレアル・マドリードで中盤の主軸を務め、圧倒的なスタミナと強烈なミドルシュートを兼ね備える「世界屈指のダイナモ」である。MFマヌエル・ウガルテはマンチェスター・ユナイテッドに所属するボランチで、高い守備強度と正確なボール奪取でビエルサ戦術の生命線を担う。FWダルウィン・ヌニェスはアル・ヒラル所属のセンターフォワードで、スピードとフィジカルを武器に最前線でポストプレーとゴールを両立する。カタール大会のチームが平均年齢の高いベテラン依存だったのに対し、この3名を軸とする現在のウルグアイ代表は中盤の強度と機動力が際立つ点で大きく様変わりしている。

戦術・フォーメーション

ビエルサ監督が好むのは4バックをベースにした高強度プレスシステムである。初戦のサウジアラビア戦では4-2-3-1に近い配置が採用され、ムスレラがGKを務め、最終ラインをカセレス・バレラ・オリベラ・ビーニャの4枚で構成。中盤アンカーにウガルテ、その脇にベンタンクールとバルベルデを置き、前線をヌニェスとビニャスの2トップ的な形で組み立てた。中盤にバルベルデ・ウガルテ・ベンタンクールという欧州主要クラブの正レギュラーが3枚揃う構成は南米でも屈指であり、守から攻への素早い切り替えと中盤支配が今大会のウルグアイの最大の強みといえる。

カタール大会の屈辱と2026年への布石

2022年カタール大会でウルグアイはグループH(ポルトガル・韓国・ガーナと同組)に入り、初戦の韓国戦を0-0、ポルトガル戦を0-2で終えた。最終節ガーナ戦には2-0で勝利しながら、同時進行の韓国対ポルトガル戦で韓国が逆転勝利したため、韓国と勝ち点・得失点差が並び総得点の差でグループ敗退が決定した。この「悲劇」を機に、15年以上代表強化に関わってきた体制が刷新された。ビエルサ監督はスアレス・ゴディン・カバーニら象徴的なベテランを代表から切り離し、アルゼンチン・ブラジルとの南米予選でも競争力を維持しながら若手中心のチームを構築することに成功した。

スアレス選外の波紋

今大会において最も議論を呼んだのが、インテル・マイアミ所属のFWルイス・スアレス(39歳)の選外である。スアレスはウルグアイ代表通算143試合で69得点を記録し、代表最多得点者として国民的英雄の地位にある選手だ。2024年9月を最後に代表から遠ざかりビエルサ監督と確執があったとも報じられたが、本人はW杯出場への意欲を公言し、監督に謝罪したとも伝えられていた。最終的に選外とする判断はビエルサ監督の「若い世代でW杯に挑む」という方針を貫いたものであり、チームの世代交代を象徴する決断として南米全土で注目された。

グループ突破と決勝トーナメントへの展望

ウルグアイはグループHでスペインとともに突破候補の筆頭と目されているが、南米予選後半の不振と大敗を経験しており、盤石な状況とはいえない。グループ初戦のサウジアラビア戦、第2節のカーボベルデ戦で確実に勝ち点6を取れるかが最初の関門となる。FIFA ワールドカップ 2026 試合日程上、最終節のスペイン戦(6月26日)までにグループ通過を決めることができれば、ビエルサ流の積極的な戦術でラウンド32以降も勝ち進む可能性は十分にある。バルベルデ・ウガルテ・ヌニェスという世界水準の中盤とエースが揃う今のウルグアイは、2010年以来の4強再現を現実的な目標に据えている。

コメント(β版)