FIFA ワールドカップ 2026 イ・ギヒョク
FIFA ワールドカップ 2026 イ・ギヒョクとは、2026年に北米3か国(アメリカ・カナダ・メキシコ)で開催されたFIFA ワールドカップ 2026に出場した韓国代表選手イ・ギヒョクの、同大会における活動・活躍を指す。2000年7月7日生まれ、ソウル出身のイ・ギヒョクは江原FC所属のMF/DFで、身長184cm。韓国国内リーグ(Kリーグ1)での卓越したパフォーマンスが評価され、大会直前にサプライズ選出されたことで現地メディアの注目を集めた。グループAに属した韓国代表の全3試合に先発出場し、生涯初のワールドカップ舞台を経験した。
選手プロフィール
イ・ギヒョク(李基赫、英語表記:Lee Gi-hyuk)は2000年7月7日生まれ、韓国・ソウル出身のプロサッカー選手である。身長184cm。ポジションはMFを本職としながら、センターバック・左サイドバック・ボランチなど後方の複数ポジションを高い水準でこなすマルチロールプレーヤーである。現所属クラブは韓国プロサッカー1部リーグ(Kリーグ1)の江原FCで、2026年シーズンは副キャプテンを務めている。背番号3番としてW杯登録名簿に記載された。
クラブキャリア
蔚山現代FCユース出身のイ・ギヒョクは、2013年に蔚山現代FCのユースチームに入団。2019年に蔚山大学へ進学し、2021年1月に水原FCでプロデビューを果たした。同シーズンにリーグ戦14試合に出場し、キャリアをスタートさせた。その後2022年まで水原FCに在籍。2023年1月に済州ユナイテッドFCへ移籍し、さらに2024年から江原FCへ加入した。江原FCでは守備面の安定感とビルドアップ能力の高さから信頼を獲得し、2024年シーズンは35試合、2025年シーズンは31試合に出場。2026年シーズンも充実したパフォーマンスでKリーグ屈指の選手との評価を得た。Kリーグ通算出場試合数は128試合に及ぶ。
| シーズン | クラブ | リーグ出場 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2021 | 水原FC | 14試合 | プロデビュー |
| 2022 | 水原FC | 19試合 | アシスト1 |
| 2023 | 済州ユナイテッドFC | 16試合 | 移籍初年度 |
| 2024 | 江原FC | 35試合 | |
| 2025 | 江原FC | 31試合 | |
| 2026 | 江原FC | 出場中 | 副キャプテン |
サプライズ選出の経緯
A代表でのキャップはカタールW杯前の2022年E-1選手権(東アジアカップ)香港戦のわずか1試合にとどまり、現ホン・ミョンボ監督体制では2024年11月に招集されたものの出番がなく、以降は招集すら途絶えていた。しかし2026年シーズンに江原FCで圧倒的なパフォーマンスを発揮し、ビルドアップ・守備・マルチ対応のすべてにおいて頭角を現した。さらにDFキム・ジュソン(サンフレッチェ広島)が3月シリーズで負傷し、欠員が生じたことも重なり、逆転での最終メンバー入りを果たした。韓国メディア各紙は「驚きの抜擢」「サプライズ選出の主役」と一斉に報じ、大会前から注目を集めた。
プレースタイル
イ・ギヒョク最大の特長は脱プレス能力と後方ビルドアップの統率力である。相手のプレッシングに対してもボールを失わずに前進させる判断力とフィジカルの強さを兼ね備え、江原FCでは後方ビルドアップの「総責任者」的な役割を担ってきた。左足の精度が高く、ロングパスや中距離シュートも武器とする。184cmの長身を生かした空中戦も強みのひとつで、単なる高さだけでなく跳躍のタイミングも優れる。中央MF・守備的MF・攻撃的MF・左サイドMF・センターバック・左サイドバックと幅広いポジションをこなすユーティリティ性は、ホン・ミョンボ監督が特に高く評価した点でもある。
グループA 概要
2026 FIFA ワールドカップにおいて韓国代表はグループAに振り分けられ、メキシコ・チェコ・南アフリカと同居した。今大会から出場国が48か国に拡大されたことで各グループは4チーム編成となり、上位2チームがラウンド32(決勝トーナメント1回戦)へ進出する形式が採用された。また3位チームのうち成績上位8チームも突破できる仕組みであった。
第1節 韓国 vs チェコ(2-1勝利)
イ・ギヒョクは第1節のチェコ戦に先発出場し、生涯初のワールドカップデビューを飾った。韓国は最終的に2-1で勝利を収め、グループ首位発進に成功した。試合中、イ・ギヒョクはチェコのコーナーキックをクリアするなど守備面での貢献を見せた。この勝利をW杯でのキャリアの第一歩として刻み、国内メディアでも「デビュー戦を成功裏に終えた」と高い評価を受けた。
第2節 韓国 vs メキシコ(0-1敗北)
第2節のメキシコ戦でもイ・ギヒョクは先発起用された。試合はスコアレスで進んでいたが、後半5分にGKキム・スンギュとの連携ミスでボールを奪われ、その失点が決勝点となり韓国は0-1で敗れた。イ・ギヒョクはミスに絡んだことへのプレッシャーも受けたが、試合後はキム・スンギュを温かく励ます姿が現場記者の取材で伝えられ、チームの一体感を示した。韓国はこの敗北で勝ち点3のまま2位に後退した。
第3節 南アフリカ vs 韓国(0-1敗北)
第3節は引き分け以上でラウンド32進出が確定する有利な状況での一戦だった。イ・ギヒョクは全3試合連続の先発出場となり、守備的MFとして試合に臨んだ。前半はスコアレスで折り返したが、後半63分に左サイドからのパスを受けたタペロ・マセコに決められ、南アフリカに0-1で敗れた。この結果、韓国は勝ち点3のまま3位に転落した。南アフリカは同大会で史上初の決勝トーナメント進出を果たし、韓国のラウンド32進出は他グループの結果待ちとなった。
2026 W杯 韓国代表メンバー(抜粋)
ホン・ミョンボ監督率いる韓国代表は2026年5月16日にW杯最終26名を発表した。主将ソン・フンミン(ロサンゼルスFC)、DFキム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)、MFイ・ガンイン(パリSG)ら欧州組を軸に構成され、イ・ギヒョクはKリーグ勢の代表格として選出された。以下に主なメンバーを記す。
- GK:キム・スンギュ(FC東京)
- DF:キム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)、イ・ハンボム(ミッティラン)
- MF:イ・ギヒョク(江原FC)、ファン・インボム(フェイエノールト)、イ・ガンイン(パリSG)
- FW:ソン・フンミン(ロサンゼルスFC)、チョ・ギュソン(ミッティラン)、オ・ヒョンギュ(ベシクタシュ)
Kリーグ5月月間最優秀選手賞
W杯開幕前の2026年5月、イ・ギヒョクはKリーグ1の月間最優秀選手賞(EA SPORTS Kリーグ今月の選手賞)を受賞した。韓国プロサッカー連盟の技術委員会投票(60%)、公式サイトのファン投票(25%)、EA SPORTSユーザー投票(15%)の総合評価で首位を獲得したものである。W杯直前というタイミングでの受賞は、大会での活躍への期待をさらに高めた。また、AFCチャンピオンズリーグエリートではFC町田ゼルビア戦(3試合)とヴィッセル神戸戦(1試合)にも出場し、Jリーグ勢との対戦経験も持つ。
W杯初挑戦の意義
イ・ギヒョクにとって今大会は生涯初のワールドカップ出場であり、所属する江原FCにとっても球団史上初のW杯現役選手輩出という歴史的な出来事となった。欧州移籍経験を持たないKリーグ在籍選手が全3試合に先発出場したことは、Kリーグの水準の高さを示す事例としても注目された。韓国代表はグループステージで敗退の可能性が残る状況に陥ったが、イ・ギヒョクは25歳という若さでこの舞台を経験したことで、次世代の韓国代表を担う選手として評価が高まっている。
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