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内田魯庵|明治の文壇を支えた批評家・翻訳家

内田魯庵内田魯庵(うちだ ろあん、1868年5月15日 - 1929年6月29日)は、明治から大正時代にかけて活躍した日本の小説家、翻訳家、評論家、随筆家である。本名は内田貢(みつぎ)。別号に不知庵(ふちあん)などがある。ドストエフスキーの...
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『あらくれ』|自然主義で描く女の自立と破綻波乱

あらくれあらくれは、徳田秋声による近代小説であり、大正期の自然主義文学を代表する作品の1つである。奔放で自立心の強い女性を中心に、恋愛、結婚、生活の逼迫、社会的視線といった現実の圧力が、個人の欲望や矜持と衝突する過程を、乾いた筆致で描き出し...
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或る女|欲望と孤独が暴く女の愛憎と破滅

或る女或る女は、近代日本文学における女性像の転換点として語られる長編小説である。上流層に属しながらも、家族制度や世間体に回収されない自己を求めて揺れ動く主人公の生の感触を、心理の起伏と社会の圧力が交差する場面として描き出す。恋愛小説の枠に収...
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荒仕事|力技で片付ける骨太な難役

荒仕事荒仕事とは、重労働・危険作業・汚れ仕事など、身体的負担や危険性が高く、敬遠されやすい仕事を指す語である。日常語としては「荒い作業」「過酷な現場」を含意し、歴史的には土木や鉱山、港湾荷役、災害復旧などの基幹労働と結びついてきた。また比喩...
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石川啄木|生活の哀歓を歌った薄幸の天才歌人

石川啄木:明治を駆け抜けた不世出の歌人石川啄木は、日本の明治時代を代表する歌人、詩人、評論家である。本名は石川一(いしかわはじめ)であり、岩手県南岩手郡日戸村(現在の盛岡市)に生まれた。わずか26歳という若さでこの世を去ったが、その短い生涯...
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アララギ|近代短歌を革新した短歌結社誌

アララギアララギは、近代短歌の形成に大きな影響を与えた短歌結社および機関誌の名である。日常生活の具体や自然の観察をもとに、写実を重んじる作歌態度を鍛える場として機能し、多くの歌人を輩出した。明治末から大正・昭和へと続く時代の変化のなかでも、...
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在原業平|平安の恋と雅を詠む漂泊の天才歌人

在原業平在原業平(ありわらのなりひら)は、平安時代前期の貴族・歌人である。皇統に連なる家に生まれながら、政治的な中枢ではなく和歌と風流の世界で名を高め、後世には恋多き人物像と結びついて語られた。勅撰集に歌を残し、物語文学の形成にも影響を与え...
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いづみ|伝統的な響きを持つ、日本古来の名前

いづみいづみ(泉)とは、地中から水が湧き出る場所、あるいはその水を指す言葉であり、古来より日本文化において生命の源泉や清浄さの象徴として重んじられてきた。語源的には「出づ水(いづみず)」が転じたものとされ、絶えることなく湧き上がる様子が、人...
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『宇津保物語』|琴の秘曲と求婚を描く、最古の長編

宇津保物語宇津保物語(うつほものがたり)は、平安時代中期、10世紀後半頃に成立した日本最古の長編物語である。全20巻という膨大な分量を持ち、遣唐使の清原俊蔭から始まる一族の四代にわたる繁栄を、音楽の伝承と複雑な恋愛、政治抗争を通じて描いてい...
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あらたま|古典和歌で用いる新年の枕詞

あらたまあらたまは、古語で「新しい玉」を原義とし、転じて新しく始まる時間のめでたさを表す語である。和歌では「あらたまの」という形で用いられ、年・月・日などに掛かる枕詞として定着した。宝玉の清新さを祝意に結びつけ、季節や儀礼の場面で言葉の格を...