ショットブラスト|小さい粒子を吹き付ける表面処理

ショットブラスト

ショットブラストとは、表面の錆・汚れの除去を目的とした加工方法で、小さい粒子や鋭いエッジを持った多角形粒子を吹き付けることで表面処理を行う加工方法である。目的は広く表面粗さを悪くすることによる塗装・メッキ・溶射の下地処理(スケール・錆・汚れの除去)、化粧仕上げやバリ取りなどがある.

ショットブラストの歴史

ショットブラストの歴史は比較的低く、19世紀末から始まった。当初は人力で洗浄できない船舶や鉄道車両の表面を吹きつけで清浄することから始まったが、表面を荒らすことから、塗装やめっきなどの表面処理の前処理や腐食防止に応用されることとなる。第二次世界大戦後、ショットブラスト技術は急速に進化し、様々な産業分野で広く使用されるようになった。

ショットブラストの種類

ショットブラストの種類はエアーブラスト、ホイールブラストがある。

エアーブラスト

エアーブラストは、圧縮空気を利用してショットを対象物に吹き付ける方法である。精密なコントロールが可能なため、小物や複雑な形状の対象物に使われる。

ホイールブラスト

ホイールブラストは、高速回転するホイールでショットを吹き付ける加工方法である。この方法は、大量生産や大きな対象物の処理に適している。エアーブラストに比べ、効率的で処理速度が速い。

ショット(小さな粒)

一般的なショットの種類には、スチールショット、スチールグリット、ガラスビーズ、アルミナ、セラミックビーズがある。加工は材質だけでなく、たとえば、大きな粒を使うと粗く深い凹凸ができるというように、粒の大きさや形状、スピード、角度によって異なる。

ショットブラストの用途

ショットブラストの用途は主に錆を落としたり、表面処理の前処理、耐久性の向上、審美性の向上などに使われる。さび落としと耐久性の向上が同時に行うことができるのが大きな特徴である。ただし、吹きつけが当たらないような複雑な形状や隅々まで均一に処理することが難しい。

錆の落とし、腐食防止

ショットブラストを行うと、小さな粒が部材の表面に当たり、錆やスケールを取り除くことができる。また、部材の表面には小さな凹凸ができるため、この凹凸が空気や水分との接触面積を減らし、腐食防止になる。

表面処理の前処理

ショットブラストは塗料やめっき、溶射などの表面処理の前処理に使われる。ショットブラストを行うと、表面に凹凸ができ、それらが密着性の向上につながる。

耐久性の向上

ショットブラストを行うと小さな粒が表面をわずかに削り、これが加工硬化を起こす。部材の金属の疲労強度や耐摩耗性を高める。

審美性

ショットブラストを利用して、錆や汚れを取るに限らず、部材の光沢や色合いを変え、化粧仕上げを行うことができる。また、模様や文字を入れることができる。身近なところでは、墓石に文字を入れるための加工はショットブラストで行われている。

健康被害・環境汚染

ショットブラストによって発生する粉塵やノイズが作業者の健康や周囲の環境に問題が起こる。防塵対策や、粉塵処理や洗浄後の対応など加工業者は責任のある対応が必要である。

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