2026年衆議院選挙 高知県 第1区-第2区|高知県2選挙区の情勢と候補者を網羅

2026年衆議院選挙 高知県 第1区-第2区

高知県における第51回衆議院議員総選挙は、2026年1月27日に公示され、2月8日の投開票に向けて激しい選挙戦が展開されている。今回の2026年衆議院選挙 高知県 第1区-第2区では、長年この地で強固な基盤を築いてきた自由民主党(自民党)の前職に対し、野党再編によって誕生した中道改革連合や国民民主党共産党、参政党などの新人が挑む構図となった。高市政権発足からわずか3カ月という異例の短期決戦において、「食料品の消費税ゼロ」や「社会保険料の軽減」といった生活直結型の経済対策、さらには緊迫する国際情勢を受けた安全保障政策が最大の争点となっている。保守王国と呼ばれる高知県においても、公明党と旧立憲民主党の一部が合流した新党の動向や、無党派層の投票先が議席の行方を左右すると見られている。

高知1区の立候補者と序盤情勢

高知1区では、13選を目指す自民党前職の中谷元氏に対し、中道改革連合の新人・田所裕介氏と参政党の新人・金城幹泰氏が立候補を届け出た。中谷氏は、元防衛大臣としての圧倒的な知名度と、自衛隊出身という経歴を背景とした強固な支持基盤を誇り、自民支持層の8割以上を固めるなど優位に戦いを進めている。対する田所氏は、立憲民主党県連代表を務めた経験を活かし、今回の解散を「自己都合解散」と批判して、野党共闘の流れを汲む層や公明党の離反票の取り込みを図る。金城氏は、国民負担率に35%の上限を設けるという独自の大胆な減税策を掲げ、SNSを駆使して既存の政治に不満を持つ若年層や無党派層への浸透を狙っている。

高知2区の立候補者と序盤情勢

高知2区は、知事時代からの圧倒的な知名度を持つ自民党前職の尾﨑正直氏に対し、国民民主党の新・前田強氏、共産党の新・浜川百合子氏が挑む三つどもえの争いとなった。尾﨑氏は、3期12年にわたる県政運営の実績を強調し、農林水産業の振興や防災対策の継続を訴えて、すべての年代・職業別で他候補を上回る安定した支持を得ている。一方の前田氏は、「手取りを増やす」という党の看板政策を掲げ、所得税の「178万円の壁」の引き上げや社会保険料の還付制度を公約として、働く現役世代の支持を集めようとしている。共産党の浜川氏は、草の根の対話を通じて集めた県民の声を国政に反映させるとし、軍拡増税への反対と社会保障の充実、物価高騰に対する生活支援を軸に有権者へ呼びかけている。

候補者の詳細プロフィールと主要政策

氏名 党派 主な経歴・肩書き 政治的理念・主な主張
中谷元 自民(前) 防衛大学校卒、陸上自衛官、防衛大臣、衆院議員12期 「前、前、前へ」。課題から逃げずに国民生活を一歩前へ進める政治を追求。
尾﨑正直 自民(前) 東京大学卒、旧通商産業省、前高知県知事(3期) 地方創生の徹底。知事時代の経験を活かし、地方の活力を日本の原動力にする。
田所裕介 中道(新) 高知県議会議員(2期)、立憲民主党県連代表 責任と実行力のある中道政治。右でも左でもない生活者視点の政策実現。
前田強 国民(新) 高知県議会議員、国民民主党県連幹事長 手取りを増やす経済。社会保険料負担の軽減と所得税減税による家計支援。

中谷元氏の経歴と政治活動

中谷元は1957年に高知市で生まれ、防衛大学校卒業後は陸上自衛官として活動し、レンジャー教官や中隊長を務めた経歴を持つ。1990年に衆議院議員として初当選して以来、防衛政策の第一人者として小泉・安倍両内閣などで閣僚を歴任し、常に日本の安全保障体制の構築に尽力してきた。趣味は剣道(教士七段)や柔道などの武道全般であり、そのタフな精神力は政治姿勢にも反映されている。今回の2026年衆議院選挙 高知県 第1区-第2区においても、激変する国際情勢の中で国民の命を守り抜く責任を訴え、高市政権の掲げる防衛力強化の正当性を強調している。また、日本維新の会支持層の一定数からも支持を得ており、幅広い保守層の結集を目指している。

尾﨑正直氏の経歴と政治活動

尾﨑正直は1967年高知市生まれで、東京大学経済学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)にて経済官僚としてキャリアを積んだ。その後、2007年から3期12年にわたり高知県知事を務め、「地産外商」を柱とした地域経済の活性化や、南海トラフ地震への対策、少子化対策などで顕著な成果を上げたことで知られる。趣味は読書とスポーツ観戦であり、官僚時代から培った緻密な分析力と、知事として培った実行力が武器である。2026年衆議院選挙 高知県 第1区-第2区では、知事時代の広範な人的ネットワークと実績を土台に、人口減少社会における持続可能な地域づくりを最大の公約として掲げ、安定した政権運営の必要性を県民に説いている。

野党候補の主張と対決軸

今回の選挙では、与党による早期解散を「大義なき解散」と位置づける野党側の激しい批判が展開されている。中道改革連合の田所氏は、物価高騰に直面する家計の現状を指摘し、実質賃金が上がらない中での選挙実施を「政治空白」として強く非難している。国民民主党の前田氏は、税収増を国民に還元する「給付付き税額控除」や「ガソリン減税」を即座に実施すべきだと主張し、具体的な数値目標を用いた経済改革を提言する。また、共産党の浜川氏は、大軍拡よりも教育や福祉への予算配分を優先すべきだと説き、消費税の5%への減税を強く迫るなど、各党が独自の経済・社会保障政策を打ち出し、自民党一強の構図に揺さぶりをかけている。

2026年選挙の争点と県民の関心事

  • 物価高騰対策:食料品やエネルギー価格の高騰に対する、具体的かつ即効性のある減税・給付措置の是非。
  • 安全保障と外交:北朝鮮や中国を巡る周辺情勢への対応、および防衛費増額に伴う財源確保のあり方。
  • 手取りの増加:所得税の「年収の壁」の引き上げや社会保険料の負担軽減による、現役世代の可処分所得の向上。
  • 地方創生と人口対策:加速する高知県内の過疎化に対し、産業振興や子育て支援を通じた人口減少の抑制策。

高知選挙区の歴史的背景と変化

高知県はかつて自由民権運動の発祥の地として知られ、政治意識の高い風土を持つが、近年の小選挙区制においては自民党が圧倒的な強さを見せてきた。しかし、今回の2026年衆議院選挙 高知県 第1区-第2区では、これまでの自民対旧立憲という対立構造が、中道勢力の結集や第三極の台頭によって多極化しており、有権者の選択肢はより複雑になっている。特に、以前は連立を組んでいた公明党が一部野党と合流したことで、これまでの選挙協力体制が崩れた影響が各陣営の得票数にどう現れるかが、今後の県内政治地図を占う上で極めて重要な意味を持っている。