電解加工|電解液中で行う電気化学的加工

電解加工

電解加工とは、塩化ナトリウム水溶液などの電解液中で行う加工で、電気化学的に連続して溶かして加工する方法である。電解加工は、工具と材料の間に狭い隙間を保ちながら工具を送り込み、工具先端の小穴から高速で電解液を流出させ、工作物表面に電気分解を起こして任意の形状に加工を行う。液体のため工具の消耗なく、加工速度も速い、硬度の高い素材にも適用できる。液体のため、配管、微細な穴や隙間などの加工ができる。主に電解研削や電解研磨が用いられる。

電解研削

電解研削とは、砥石車による研削加工と電解加工をあわせもった加工で、砥石車には導電性のもつ材料を用い、砥石車を陰極、工作物を陽極として、電解液を注ぎながら電気を通し、研削と電解を同時に行う加工である。

電解研摩

電解研摩とは、強酸あるいは強アルカリの電解溶液を使い、研摩したい材料を陽極として電気を通し、その電解反応によって表面の突起部がイオンとなって溶け出し、表面を平らにする方法である。多くの場合、研磨は機械的にやすりやブラシのようなもので磨くことが多いが、電解研磨は、液体のため配管や小さな穴などにも入り込み、それらの表面性状をよくすることができる。

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